江戸の長者番付

毎年のように長者番付がいくつかの雑誌で掲載される、そのことを考えると長者番付出てくることは経済の産物とも言える。それは現在にとっても、江戸時代でも変わらない。しかしながら江戸時代にも経済はあるのはわかるのだが、そもそもどのような経済があり、なおかつ長者番付があるのか、そのことを取り上げているのが本書である。

1章「江戸の長者番付ベスト10」
どのような人が稼いだのか、そしてお金持ちなのか、将軍や藩士、奉行や豪商、花魁、医者らを対決のような形で比較をしている。比較をしていく中でどのように稼いでいるのか、いくら稼いでいるのかもわかるのだが、日本円に換算しているのもわかりやすさとしてある。

2章「江戸時代、あの職業・この商売の意外な給料事情」
江戸時代にも様々な職業があり、職業ごとの懐事情があった。もっともその懐事情は階級によって異なるかと思えば、階級が上でも低年収であること、逆に階級が下であっても武士以上の年収を持っている人もいたのだという。

3章「比べてビックリ!江戸のおもしろ給料比較」
その給料事情を職業事に比較をするのだという。1章にも比較を行ったのだが、大名によって年収が異なっており、なおかつ役人の中にも格差が生じていたのだという。そのことを考えると今も昔も程度は異なるものの「格差」はあったとも言える。

4章「江戸っ子はなぜ“宵越しの金”を持たなくても生活できたのか」
「宵越しの金(銭)は持たぬ」は江戸っ子の気前よさの代表例として知られている。もっともいったん稼いで、その場で使ってしまうと生活はどうなるのかどうかという心配も持ってしまうのだが、そこにはあるカラクリがあったのだという。そのカラクリこそ江戸庶民が成すことのできた「知恵」であるという。

5章「江戸の超大金持ちたちの華麗なる(?)生活」
では江戸時代にはどのようなセレブ買い田野か、将軍夫人から武士、さらには豪商から歌舞伎役者にいたるまで網羅しているのだが、中でも面白いのが初代中村芝翫(三代目中村歌右衛門)の千両役者ぶりについて語られた所であった。

6章「じつは一番貧しかった?武士の悲しいフトコロ具合」
武士は金持ちかというと実は一番貧しい存在であったのだという。幕府に仕える武士であっても、である。武士の中にも仕事の役割を担うことがあり、その役割において年収も変わってくる。それを如実に表したのが本章である。

江戸時代にも経済はあり、それにまつわる本はいくつかある。しかし本書は中でも経済的な格差、お金持ちに関することにフォーカスを当てている分どのような人が稼いでいたのかが面白おかしくわかる一冊であったと言える。

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