私自身、美術館はあまり言ったことがない。最近行ったとしても今から10数年前で出身地である旭川市の美術館でしかない。もっともその後色々と居住地は変えていても、そのところにある美術館には一度も行ったことがなかった。
そんな私であるが美術館の広告を受け取ることがあり、その中には様々な企画展が催されることが多々あるという。その企画展でなくても、日本には様々な美術館があり、なおかつそこに特色があるという。本書は全国津々浦々にある美術館を紹介しながら、それぞれの特色を取り上げている。
第1章「一度は見たい名品のある美術館」
美術館の中にはそこでしか見られない「名品」がある。その名品の中には「国宝」に指定されたものまである。本章では名品や国宝、重要文化財などを扱っている美術館を紹介している。
第2章「ココロとカラダが喜ぶ美術館」
美術館は都市部にあるだけで無く、広大な公園の中や人里離れた所など場所によって様々である。中でも美術館内外にて癒やしのスポットのあるような美術館が紹介されているのが本章である。
第3章「訪ねた人の心が揺さぶられる美術館」
名画・名品でなくても、紹介されている絵に引き込まれるような美術館も少なくない。マイナーであったとしても、いざ訪ねると忘れることのできない美術館も中にはあるのだという。そのような美術館を取り上げているのが本章である。
第4章「建築や庭が見事な美術館」
美術館は外観・内装にこだわりがあり、そのこだわりが見事なところも少なくない。外観はもちろんのこと、美術館の中の幻想、さらには周辺の庭に至るまでまさに「美術」を思わせてしまうような美術館が本章にて連なっている。
第5章「鑑賞力がアップする美術館」
なぜ私たちは美術館に行くのか、それは「美的センス」を向上するに他ならない。もっとも「美」は様々であるのだが、その「様々」の広がりを持たせることもまた美術館の狙いである。その「美」を広げるためにも鑑賞力はアップしていきたいところである。それが叶うような美術館が紹介されている。
第6章「スペシャルな個性が際立つ美術館」
美術館はそれぞれに「個性」があるのだが、中でも本章で紹介されている美術館はその「個性」が突出しているものばかりである。その場所・人物に特化しているだけでなく、それぞれの美術館の持っている「テーマ」が主張しているように思えてならない。
美術館にはそれぞれ個性があるのだが、本書のようにその個性を見事に引き立たせられるような美術館紹介はなかった。「百聞は一見に如かず」の如く、本書でもって全国津々浦々の美術館を探索してみるのもまた本書の面白さを引き立たせるのかもしれない。
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