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2018年12月

ザ・ブラックカンパニー

本書のタイトルからして「まんま」と思ってしまうのだが、実際に読んでみたら、まさに「まんま」であった。 タイトル自体は「ブラック企業」の企業を単に英語化しただけのことであるのだが、そもそもブラック企業にて働く人びとのことを描いているのだが、その悲喜交々ぶりは何とも言えない雰囲気を醸し出している。 スカウトを受けたが、かなりのブラックぶりな仕打ちを受けているのだが、その仕打ちを受ける中でも突っ込みどこ […]

念のため思考

よく日本語では「念のため」といった言葉を口にしたり、聞いたりすることがある。その「念のため」を思考に取り入れることによってコミュニケーションを良くし、なおかつ最善の結果を生み出すことができるのだという。その「念のため」とはどのような思考なのかの原理を解きあかすと共に、身につく習慣や、コミュニケーションのあり方について伝授しているのが本書である。 Chapter1「念のため思考とは何か?」 「念のた […]

現場から見上げる企業戦略論

現場を直接見ても分からない部分がある、そのため現場から机上に向けて「見上げる」ことによって日本の経営や企業についてどのように戦略を構築していたら良いのかがよく分かる。その見上げた中でどのような課題と未来と戦略を持てば良いのか、本書はそのことを取り上げている。 第1章「経営学と経済学の知見が導く「ものづくり理論」」 著者は様々な企業を取材して「現場」を見てきたのだという。その現場の中で経済的に強い、 […]

EVと自動運転――クルマをどう変えるか

自動車は進化をするのだが、その中でも枝葉の如く、いくつかの方向で進化している。その中でも本書では「EV(電気自動車)」と「自動運転」の技術についてを取り上げているのだが、前者は徐々に浸透し始めてきており、充電スポットも次々とできはじめたことは私自身、周辺を散歩しているだけでも実感してしまうのだが、後者はニュースなどの媒体でしか観たことがなく、あまりピンとこない。ピンとこない中でも2つの要素は進化を […]

「食」から考える発想のヒント やる気を引き出しチーム力を高める

「医食同源」という言葉がある。調べてみると、 「病気をなおすのも食事をするのも、生命を養い健康を保つためで、その本質は同じだということ」(「広辞苑 第七版」より) という。もっとも食は人間生活を送っていく中でも最も根源的な要素の一つであり、その要素でもって、生きながらえることができる。しかしながら食事の方法によって医療を受けるよりも健康的になることができ、逆に健康を害することさえもある。もっと言う […]

日本語の技法―読む・書く・話す・聞く──4つの力

私自身、毎日のように書評を行っている人間のため、日本語に対しては些か敏感である。「敏感」とは言えど、新しい言葉に対しての「敏感」であるだけで、よくある「間違った日本語に対する嫌悪感」に対しての「敏感」ではない。 日本語には色々な可能性があり、言葉遊びができるほどひらがな・カタカナ・漢字など繊細な表現を持つことができる。日本語を鍛えることによって、社会的なコミュニケーションを円滑にするだけでなく、自 […]

働きアリからの脱出―個人で始める働き方改革

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 2016年から「働き方改革」が掲げられ、様々な場で改革が行われているのだが、その足取りは進んでいる、遅れているが業界によって差が見られているほどである。もちろん企業によっても現状維持で何もやらないところもあれば、働きがいや就労時間を本腰を入れて検討し直すといった所もある。 さらに言うと個人としても「改革」を行うことができるという。本書はそのパーソナルの面か […]

書く力 -ポジティブに生きるためのヒント-

私自身パソコンが好きで、仕事にしてもパソコンで行うことがあるのだが、その一方で手帳やメモをするなど、鉛筆やボールペンなどの肉筆で記録をすることも好きである。もっとも後者の方が長年行っているだけでなく、自分自身の考えや主張について考えを整理することができ、自分自身の持っている感情の整理や負の感情の除去をすることができるなど、心的な意味でも負担を緩和するツールとして今も昔も親しんでいるのが「書く」こと […]

忍者の歴史

海外で認知されるステレオタイプの日本として挙げられるものの中で「忍者(NINJA)」がある。忍者自体は独特な存在としてあるのだが、海外では「スパイ」といった諜報活動、さらには「ヒットマン」といった「殺し屋」といったことを忍者によって行われたと言うものである。日本でも忍者を題材とした創作物があるため、歴史的な存在の中でも有名な部類に入るのかもしれない。その忍者の歴史と役割、そして今ある忍術書はどのよ […]

幸せ嫌い

何というタイトルをつけたのかと思ってしまったのだが、本書における「幸せ」は結婚と言った人間関係における「幸せ」に対する嫌気と言える。いわゆる「結婚嫌い」でも良いのでは無いかと思うのだが、その結婚以前の恋愛に対しての嫌気もあるため、その部分で「幸せ」と指しているのかもしれない。しかしながら、もっと考えてみるとそれだったら「リア充嫌い」と言っても良いのではないかとも思ってしまう。 タイトルにケチをつけ […]