恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂

料理から生まれる物語もある。食堂から生まれる人間模様もある。帝国ホテルの副料理長を辞めて、洋食屋をオープンさせた主人公とその家族の物語であるのだが、その物語とハンバーグをはじめとした料理には愛情が溢れているように思えてならなかった。

いわゆる「佃島」として知られる東京・佃にて洋食店を開いたがそこでは様々な事件が起こるのだが、その事件は陰湿なものではなく、むしろハートフルな形で解決に導いていくようなものばかりである。しかもその物語の中で養殖や奈良でのメニューがあり、なおかつそのメニューの作り方や材料まで散りばめられており、料理によって人をハッピーにさせるといったことを象徴づけている印象がある。

本書は料理から始まる家族とお客との人間関係の物語であり、心温まるものばかりである。

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