サンライズパブリッシング様より献本御礼。
最近では「アンガーマネジメント」が注目を集めている。この概念が生まれたのは私の記憶の限りでは今から11年前、アンガーマネジメントについて書かれた一冊が発売されたところにある。
もっとも怒りに身を任せて失敗をしてしまうケースもあり、つい先日もとある市長が怒りの発言により辞任となり、結局出直しで戻ってきたという話もある。怒りの感情は持つにしてもそれを表沙汰にしてしまうと、むしろ損を被ってしまう、その一方で表沙汰にしないこと、怒らないことによって成功を見いだすことができるのだという。
本書は怒らないことのメリットと怒らなくするためにはどうしたらよいかを取り上げている。
第一章「年収1億円の人の、怒らない思考」
年収によって怒るといったことは変わってくる。年収の少ない人は自分本位になる一方で、年収が高いと他人や全体を主軸としてとらえるような印象があった。
第二章「怒らない人が成功する理由~人はなぜ怒るのか~」
人は誰しも、怒りの感情を持つことがある。しかし怒りの感情を表に出すことによって恥を覚えるばかりでなく、人が離れたり、ミスをしたりするなどのデメリットも生じるという。また本章では言及していないのだが、海外の討論では「怒ったら負け」といった話を聞いたことがある。その要因としてはミスと似通うのだが、怒ることによって本音や不用意な発言を生んでしまい、自分で自分の首を絞めることになるためである。
第三章「あなたの感情は、あなた自身が決めている~怒りの正体を知り、対処する~」
怒りの感情を持つことは往々にしてある。自分に対しての攻撃を受ける反面としての自衛本能としてあうという。もちろんその怒りの感情を抑える対策方法は存在する。本章では処方箋としての方法を5つ取り上げている。
第四章「本音から怒らなくなるための思考法」
本音は自分自身のマインドや考え方の全てを持ってしまうことがあるため、その本音の所から起こらなくするためにはどうしたら良いのかを本章と次章にかけて取り上げている。本章ではその中から考えにあたる所の「思考法」の観点からを提示している。視野を広げたり、「ゆるさ」を持ったりするなどが挙げられている。
第五章「本音から怒らなくなるための生活習慣」
次は生活習慣の観点からである。生活習慣も思考や考え方の根幹を担っていると言っても過言ではない。そのために心の余裕を持たせるためには生活習慣の所から余裕を創り出すための行動を持たせることが大切であるという。
怒りの感情は誰しも持つ。しかしその感情を抑えられるか、なくすかどうかによって大きく言ってしまうのだが、人生そのものを大きく変えてしまう。その変えてしまうのであれば良い方向へ向かうのがベストである。その一つとして「怒らない」感情を持たせることが何よりも大切であるという。
コメント