人は誰しも様々な感情を持っている。自己啓発書の中にはマイナスの感情を捨てて、プラスの感情を持てというような本もあれば、本書のようにマイナスの感情こそ手放してはいけないというような本まで存在する。ではどっちが正しいかという反応があるかもしれないのだが、実際には答えはなく、人それぞれの解がある。
本書はマイナスの感情は人生の攻略において参考となると言うものであるのだが、それは一部でしかなく、「Q&ADV.」の読者から寄せられた相談をもとに回答していくというものであり、以前にKindleで電子書籍化されたものを再編集したものである。
第1章「グランド・セントラル・ターミナル」
お悩み相談にあたるような一冊であるのだが、ビジネス・プロフェッショナルにおける悩みもあれば、恋愛や運にまつわる悩み、さらには友だちや子育てにまつわる悩みまである。それらの悩みに対して、ビジネスと言うよりも「心理学」の観点も兼ねて回答している。
第2章「アッパー・イーストサイド」
ビジネスにおける進路や離婚、結婚など人生における決断は数多くある。その決断に対して迷うことは往々にしてある。その往々にしてある迷いをいかにして断ち切り、決断に持っていくかも大切になってくる。本章では第1章と重なる部分があるものの、決断にまつわる悩みが多くある。
第3章「セントラル・パーク」
友だちづきあい、さらには周囲の人々、日本人や人生など、ビジネスと言うよりも、学習や人にまつわる悩みが多い。その悩みについて回答しているのが本章である。
おそらく本書は自己啓発書だと思って手に取った方もいるかもしれないのだが、実際はお悩み相談室である。とはいえお悩み相談を通して著者は持った結論の一つとして本書のタイトルがあったと考えたため名付けたのだろう。
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