会社を50代で辞めて勝つ! 「終わった人」にならないための45のルール

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
もうすでに当たり前の考えになってしまっているのだが、終身雇用制は崩壊しており、いつ辞める、もしくは辞めさせられるのかおかしくない様相である。特にリタイアに近い世代であればあるほど、その対象になるのかもしれないのだが、本書はその中でも50代になった時にはいっそ会社を辞めた方が良いことを説いている。実際に著者本人もトヨタのマーケッターとして活躍して50代で退職し、フリーランスのマーケッターとして活躍するようになった。なぜ50代で会社を辞めた方が良いのか、そしてその辞めた後の人生はどうあるべきかを説いているのが本書である。

第1章「50代で会社を辞めるべき5つの理由」
元々50代にして独立しようとした理由があったという。本章ではその中でも5つを述べているのだが、還暦にさしかかる時に「会社人」としてではなく「仕事人」として人生を全うすること、そしてその時代のピークに達することなどが挙げられている。

第2章「会社を辞めるために必要なことは、全て会社で学んだ」
会社を辞める要素を会社で見つけるというのも、一見変に見えるのだが、独立するためのきっかけについてもあるのだが、それ以外にも独立しても食べていけるスキルや考え方なども独立準備のための必要なことであるのだが、その要素もまた会社で学んだという。

第3章「50代で会社を辞めるための10の心得」
50代で辞めるには大きな決断が必要である。決断をしていくためには「心得」を持っておく必要があるのだが、本章ではそれについて10個にして述べている。

第4章「独立する前にやっておくべき20の行動」
独立をするためには準備は不可欠である。それは起業するにしても、フリーランスになるにしても、である。その準備を行っていくべき行動はどのように行うべきか、独立前提として自分自身の価値や練習を行うなどもまた必要なことであるという。

第5章「フリーランスとして生きるための15の知恵」
フリーランスを行うためには求められることが会社員のそれよりも多い。自分自身で仕事を得たり、つくったり、そして稼いだりすることが必要になるのだが、その必要になるようなものをいかにして作っていくのか、持っていくのか、その全てを取り上げている。

50代になってくると様々な知識・経験を持つことがあり、行動をするにも躊躇することが多いのかもしれない。しかしながら終身雇用はますます無くなっていく中で、どのような人生を送っていくべきか、そして仕事人としてどう生きていくのかその岐路に立つ時が50代であり、その時代だからでこそ独立すべきである。本書は心構えやノウハウばかりでなく、そのことをメッセージとしてしたためているように思えてならなかった。