2021年まで待ちなさい!

資産の殖やし方はここ最近を見てみると多岐にわたってきているのだが、買う時期は時代によっても変わってくる。本書は株式投資を主軸としているのだが、その中でも「日本版GAFA株」を狙った方が良いと主張している。なおかつ購入にしても2021年まで待った方が良いと言うことを重ねて主張している。その根拠について述べているのが本書である。

ちなみに「GAFA株」の「GAFA(ガーファ)」とは、

「アメリカ合衆国に本拠を置く、Google、Amazon.com、Facebook、Apple Inc.の4つの主要IT企業の頭文字を取って総称する呼称」Wikipediaより)

とある。つまりはIT企業のトップ、その中でも特に変化の大きい4つの企業を表している。

第1章「トランプが変えた世界はどこへ向かっているのか」
そもそもなぜ2021年なのかというと、アメリカ大統領の人気が2021年で切れることにある。そろそろアメリカ大統領選も行われ出す頃であるのだが、現時点でどのような有力候補が出てくるのか、未だ見当が付かないと言えるのかもしれない。
ドナルド・トランプが2017年にアメリカ大統領に就任してから約2年、アメリカを始め、世界はどのように変わっていったか、そしてトランプが「変えていった」のか、そのあらましを取り上げているのが本章である。

第2章「知らないと損する世界のマネーの行方」
投資を行っている方々であればマネーの行方は知っておくべき所である。それは日本国内であっても、世界であっても、である。その世界的な「マネー」はどのように変わっていくのか本章にて分析している。

第3章「トレンドから読む国家の興亡」
国家的な観点から経済を読んでいったところで、では海外の株式等についてはどのように変わっていくのか、国家的な栄枯盛衰をもとにして考察を行っている。

第4章「令和時代の投資は、こう考えればうまくいく」
今年に入ってからの資産運用はどのような考えを持ち、行動を行うべきかを取り上げているのだが、中でも株式として薦めているものとして「IPO投資」を提示している。

第5章「資産倍増・3倍増を狙う厳選黄金株21」
資産を殖やしていくためにどのような株を購入した方がよいのか、日本的な「GAFA」がどれに当たるのか、本章ではそれを21個示している。またそれらの株をいかにして成長できるのかの見極め方法も伝授している。

本書はあくまで株式投資を行っている方々であればこの株を購入した方が良いと言う指針を示した一冊である。しかしながら株式投資は国内外の経済の「流れ」を読むことにもつながるため、その流れを読むための参考資料となり得る。