先生! どうやって死んだらいいですか?

何かタイトルを見ると「自殺願望」と思ってしまうような印象を持たれてしまうのだが、人間としての生き方、老い方、病との向き合い方、性差の考え方など、ありとあらゆる面において途方もない悩みを持っている。その悩みに対して詩人と宗教学者との対談・人生相談を元にして一つの考えを明かしている。

SESSION1「性をこころえる」
人は誰しも多かれ少なかれ「性欲」を持っており、恋愛感情もある。しかしながらその恋愛を成就することは経済的にも難しい側面を持っているのは否めない。

SESSION2「老によりそう」
老いは誰にでもやってくる。しかしながら「どう老いるのか?」という質問に対してのことであるのだが、詩人としての「生き方」を自らの人生を詩にするなど散文としてしたためている側面もある

SESSION3「病とむきあう」
誰でも病は患う。それは死へ向かう病であっても、である。その病に対しての向き合い方は病を患った本人ばかりでなく、家族などの身近な人々も向き合い方を考える必要がある。

SESSION4「死のむこうに」
死んだ後どこにいくのか、それは宗教によって見解が異なる。その異なっていく中で著者の2人はどのような考えに至るのか、そのことを取り上げている。

人生は始まりもあれば、必ず終わりも存在する。「どのように死んだらいいか?」と言うタイトルだけを見ると自殺のイメージがあるのだが、深く考えていくと「どのような人生を送るか?」と言うことを健康な時も、病める時にも一生をかけて考え、解を導き出す必要がある、そのことを思わずにいられない一冊が本書である。

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