本書のタイトルを見ただけでもナンセンスコメディであることがよく分かる。しかしよく考えてみるとなぜ罵倒の言葉の一つに「豆腐の角に頭ぶつけて死ね」と言う言葉は調べてみると、
「「死ね」という罵倒表現を冗談めかして滑稽に述べる言い方。落語に由来する。冗談を冗談と受け止められないようなつまらない人間を揶揄する(明白な冗談であるが真に受けてしまえという意味を込めた)言い回し」(Weblio辞書より)
とある。ちなみに先述の書いてある「落語に由来する」の演目は「穴どろ」である。
つまりは罵倒表現を冗談めいて言うことを表しているのだが、本書はそれをミステリーにしているところが何とも魅力的である。
ミステリーであるのだが、怖さと言うよりも笑いと面白さがものすごく強いため、あまりミステリーを知らない方々にとっては非常にとっつきやすい、と言うか電車で読んでいけない一冊である(あまりにもおかしいため)。
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