仕事が速いという人もいえれば、「仕事が遅い」という人もいる。もっと言うとミスの少ない人もいれば、逆にミスの多い人もいる。あくまで分かりやすいカタチで表しているのだが、そのミスが多く、遅いと言う中には「グズグズ」してしまう傾向にあり、その根本たる原因がメンタルにあるという。そのメンタルをいかにしてグズグズから卒業し、自信のもつものに変わっていくべきか、そのことについて取り上げたのが本書である。
第1章「失敗がこわくなくなると、ストレス激減・行動力アップ」
私自身仕事において全くうまく行かない時があった。その時には失敗を極度に恐れ、何もできなくなること、そして「失敗したらどうしよう」といった悩みを抱えることも何度もあった。もっとも自分自身ポジティブを意識しているのだが、真の内面は「ネガティブ人間」そのものであり、失敗も極度に恐れてしまっていた。しかし野村克也の名言として「失敗と書いて『せいちょう』と読む」という言葉に触れてから、失敗そのものに対する恐れが少なくなった。誰にだって「失敗」はつきものである。その失敗に対してどう向き合うか、そして恐れをなくしていくかによってストレスや行動力に大きな影響を与える。
第2章「メンタルは、信じられないほど簡単に変えられる」
メンタルは変えられないと言った事を聞くのだが、実際は代わりやすいものであり、なおかつちょっとしたきっかけで変えることが出来るものである。その変わるきっかけを与えることによって信じられないほど簡単に変わることができ、プラスに持ってこさせることもできるという。
第3章「イメージでメンタルに直接働きかけられる」
スポーツの競技としてのトレーニングの一つとして「イメージトレーニング」がある。競技と向き合い、そして成功のイメージを持つことによってメンタルをチューニングするといったものであり、それを行うことによって最高のパフォーマンスにて行うことができる重要なトレーニングである。もちろんこれはスポーツに限らず、ビジネスの場でもイメージトレーニングは欠かさず、メンタルの面で直接働きかけることができるという。
第4章「341人参加の研究でわかった、失敗メンタル・行動メンタル」
メンタルは変えられる。それは著者自身の研究でも証明づけられている。341人の研究サンプルによってメンタルが変えられること、そしてそのメンタルによって知識が変わり、行動も、ストレスの受け方も変わってくることが良く分かる章である。
第5章「これが世界一簡単な行動メンタルの作り方」
ではどのようにして失敗メンタルから、行動メンタルに持ってきたら良いのか、本章にて具体的な方法を採り上げているのだが、実際に一つ一つ行ってみることによって分かってくる。私自身は「落書き」をすることがけっこう効果があると感じている。
第6章「失敗のメンタルチェンジで、こんなに自由に」
失敗はメンタル的にも悪い影響をあたえるものの、その「悪い」は失敗に対する受け止め方によって大きく変わってくる。「失敗すること」を恐れることではなく、失敗をどのように受け止め、悩む時間を減らしメンタル面でどのようにして改善していくのか、事例と共に取り上げている。
第7章「メンタルを次々変えて、なりたい自分になる 応用編」
ネガティブなメンタルを、いかにしてポジティブなメンタルにしていくのか、本章では応用編として様々なシチュエーションにて、変えていくべきかを取り上げている。
メンタルは変えられる。ネガティブな人間であっても、ふとしたことでポジティブになれる。それは自分自身である。その自分自身を変えるため、その背中押してくれるのが本書では無いかと思う。
コメント