AI2045

AIの技術は私たちの生活に取り入れられつつある。私自身もそういった認識があり、これを執筆しているパソコンでも文字入力システムでも予測変換や自動補正などのシステムはAIによって行われている。そう考えるともうすでにAIは身近な存在とも言えるようになった。

AI技術の革新は私たちの生活を豊かにする一方で、様々なリスクを負う、それは殺人ロボになるような軍事利用、さらにはある種のSF映画・小説に出てくるような機械が支配される時代になるといった指摘もある。今から26年後にあたる2045年はAIと私たちの生活とはどのように関わっていくのかの青地図を明かしているのが本書である。

第1章「2045年を探して」
既にAIの技術はあらゆる所で影響を及ぼしつつある。特に囲碁や将棋に至ってはトップ棋士に勝利するといったことも出てきている。また現在における仕事においてもAIが判断をするといったことも起こりうるという。

第2章「人類を超えた未来図」
2045年の世界はどのように変わってくるのか、AIの進化次第と言えるのだが、本章では投資家・哲学者・小説家・実業家など多岐にわたる方々の予想を取り上げている。

第3章「見えざる変化」
AIの進歩はどのような変化を生んでいくのかは定かではない。しかし私たちの知らないところで「変化」を起こしており、なおかつその「変化」はなかなか表には見えてこない。「変化」に対してどのように適応していくのか、その考える要素となる所である。

第4章「未来が迫る選択」
時代は変化する、その変化の中で常に選択が迫られる。AIの時も例外なく行われる。もっともかつてあった職業も技術革新と共に廃れていく、あるいはかつての技術の職人もまた必要とされなくなる時が来る。AIもまた広がっていくことによって消えていく仕事も出てくる。

第5章「見えてきた現実」
AI開発がどのように行われ、なおかつAIロボットはどのような影響を及ぼし、法律の整備は変わってくるのかを取り上げている。特にAIが仕事の場で入り始めた時にピンチとなるのか、逆にチャンスとなるかで状況は大きく変わってくる。

第6章「AIと向き合い世界を変える」
AIの変化をどのようにとらえ、正しい方向に向かせるかが大きな課題となってくる。そうしないと経済・国家といった単位で崩壊を招く結果につながりかねない。そのためにどうしたら良いのか本章では教育的な観点も絡めて提言している。

未来は誰にも分からない。AI技術の方向にしても然りである。今から26年後、私は還暦を迎える年になるが、その時は何をしているのか分からない。書評もまたAIで支配されるかもしれない。その「わからない」中でAIを真正面からとらえ、なおかつ共生していくための考えていく必要があり、そのスタートラインに本書がある。

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