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2019年10月

紙のピアノ

貧しい家庭に生まれ育ち、いじめに遭った少女はピアノ教師に助けられた。助けられた中でスケッチブックを与えられ、鍵盤を描くようになり、ピアノと出会うこととなった。本書のタイトルにある「紙のピアノ」のごとく。ピアノ教師からピアノを習い、技術を磨いていった後に、少女は音大に入り、ピアニストになるためコンクールに挑むこととなった。 その理由は助けてくれた教師のために、そして教師・生徒以上の関係を築くために、 […]

絶滅危惧職、講談師を生きる

本書のタイトルにあるように講談の世界は存続が危ぶまれる様な状況に陥っており、「絶滅危惧」と呼ばれているほどである。その世界に入り、今となっては著者が「講談」の世界から復興に気を吐いているような気がしてならない。今となってはテレビやラジオでは見聞きしない日はないほどの人物であるのだが、知っての通り著者は現在二ツ目である。 二ツ目で人気を博し、なおかつメディアでも引っ張りだことなる人物は落語の世界でも […]

いまどきの納骨堂―変わりゆく供養とお墓のカタチ

冠婚葬祭の在り方が変化している時代であり、特に葬式にしても、お墓にしても在り方が時代と共に変わってきている。その中でも遺骨を納める「納骨堂」にしても例外なくある変化はどのようなものなのか、本書は納骨堂の「今」を追っている。 第1章「墓じまいと改葬の本音」 よくある納骨はお墓に納めて、年に何回か墓参りをすることがあるのだが、最近では墓の管理ができずに「墓じまい」をする方も出てきている。さらには管理す […]

新・冒険論

冒険には必ずと言ってもいいほど「リスク」がつきものである。そのリスクを受け入れながら、新しいこと、あるいは独創的なことに挑むことは登山にしても、普段の仕事にしても変わりない(もちろん程度の違いはあるのだが)。 本書はチベット峡谷踏破や北極圏の80日間の極夜行など誰もが思いつかなかった冒険を行ってきた著者が冒険の本質について取り上げている。 第一章「本多勝一の冒険論」 ジャーナリストの本多勝一は時事 […]

ビジネス現場で即効で使える 非ネイティブエリート最強英語フレーズ550

著者の岡田様より献本御礼。 ビジネスの現場によっては英語を使わなければならない機会がある。私自身はと言うとそういった機会に出会うことは今のところなかったのだが、もしかしたら将来英語を頻繁に使う立場や状況になるのかもしれない。そのことを見越して読んでいこうと思う。 「ビジネス英語」と言うとビジネスに特化したもので、普段ある日常会話とはことなる会話法を身につけないと行けないと尻込みをしてしまう。しかし […]

貧困の中の子ども

「貧困」はどのようなところでもあるのだが、その中でも特に顕著なのが「子ども」の貧困であるその貧困に対してはドキュメントでも放送されたり、あるいは本書のように書籍にするといった事が挙げられる。その「子どもの貧困」の実態はいったいどのようなものなのか、取材を通して明らかにしている。 第1章「相対的貧困とは」 経済的な理由により、夢を追うことができない。それ以上に満足な教育を受けることができない。もっと […]

本当に日本人は流されやすいのか

日本は権威主義的であり、同調主義的であるというイメージが持たれる。しかしながら著者は本来は自律性も主体性もあったのではないかと考えているという。ではその流されやすい傾向をいかにして脱し、主体性を持てばよいのかを日本国家というマクロの単位で分析・提言をした一冊が本書である。 第一章「同調主義的で権威に弱い日本人?」 日本、もとい日本人は「同調主義的」であることはお笑い芸人や海外の風刺などでも取り上げ […]

フランス外人部隊 その実体と兵士たちの横顔

フランスの軍には一風変わった部隊がある。その名も「外人部隊」であり、フランス国籍を持たない人だけが所属できる部隊である。その部隊とは何か、そして何を任務として、どのような活躍を期待されているのか、実際に外人部隊に所属して、除隊されるまでの日々を綴ったのが本書である。 第1章「「戦場」を経験するということ」 もともとフランス外人部隊の歴史は19世紀にまで遡り、インドシナ戦争などで活躍したのだが、最近 […]

出世する人の英語 アメリカ人の論理と思考習慣

私自身も実感としてあるのだが、英語は重要なものになってきている。特に昨今ではラグビーワールドカップもあり、来年には東京オリンピックが開催される。その中でビジネスとしてもプライベートとしてもなるべくであれば持ちたいのだが、その英語について、企業によってはビジネス的に出世できる・できないの境目としてあるという。その境目からして出世できる英語とは何か、そのことについて取り上げているのが本書である。 第1 […]

ヒマラヤ大聖者のマインドフルネス

心的に病みやすい世の中である。もっとも人間関係においてギスギスしてしまうこともあり、そのことで生活に悪影響を及ぼすこともある。その対策としてかどうかは知らないが、書店のビジネス書や自己啓発書コーナーに「マインドフルネス」といった本が立ち並んでいる。「マインドフルネス」とは、 「『今、この瞬間』を大切にする生き方」(LITALICO仕事ナビより) とあり、生き方そのものを知り、大切にする事の心構えで […]