私自身は長らく映画館に行ったことがないため、今映画館で上映されているものはと言ってもメディアで出ているものまでしか分からない。ただよく聞くのは最近では3Dや4Dといた技術だけでなく、触覚や嗅覚などの疑似体験ができるようにまでなったとも言われているほどである。映画でそういった体験ができるのであれば行ってみたいとも考えてしまう。
その映画館は現在デジタル技術を用いて上映しているのだが、かつては映画用のマスターテープからのフイルム上映が主流だった。もっともフイルム上映に際してはテープを作らなくてはならないのだが、作るまでのエピソードも本書では盛り込まれている。映画会社で元々働いていた6人がフイルムを順番に私、映画会社の思い出を振り返っている。それはあたかも一つの「キネマ(映画)」であるが如く青春に溢れたものであった。
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