サンライズパブリッシング様より献本御礼。
私自身、丈夫なのかどうか分からないのだが、病院に行くことが1年に1回もない。最近行ったのも風邪気味で一昨年に行ったきりである。さらに前に遡ってみてもインフルエンザにかかった10年前になる。それだけめったに行かない。そのため病院選びにしてももしも自分が病気を患ったときにどの病院に行けば良いのか分からなくなってしまう。
そこで本書である。本書は病院選びを行うにも病気をいかにして治していくだけでなく、世の中にあるヤブ医者をどのように見分け、避けることによって本当の医療をいかにして受けるのか、そのことについて取り上げているのが本書である。
第一部「ヤブ医者の見分け方」
一章「間違いだらけの病院選び」
病院にしても、医者にしても良い病院と悪い病院、名医とヤブ医者がある。中でもヤブ医者については傾向があり、診療科目から処方の仕方から、病院の内部にいたるまでの見分け方を伝授している。
二章「医者が患者に教えない検診のヒミツ」
検診をするにしてもヤブ医者が行うようなことを明かしている。法則としては2つであるのだが、もしも自分が患者でそういった医者に診てもらうとなるとゾッとしてしまう。
三章「あなたを守る医療情報」
医療については様々な制度があり、高い医療費を払うようなことを和らげるような制度や診療方法も多岐にわたってくる。不要な検査なども必要が無くなり、効率的、かつ患者にとっても余計な出費をしなくて済むような方法まである。
第二部「ほんとうに頼れる医者の見つけ方」
四章「患者から医者へ」
本章では患者からの質問を医者である著者が答えると言うものである。インターネットにある口コミからセカンドオピニオン、さらには「お金」や「時間」、さらには訪問診療や医学情報にいたるまで信用に値するのか、もしくはヤブ医者と判断するか、難しいものがあるのだが、患者の側から考えるべき、判断すべき内容も本章の回答の中に込められている。
五章「医者から患者へ~どんな医療を受けるべきか~」
とはいえヤブ医者になってしまう要因は医者自身ではなく、患者もまた一因としてある。「モンスターペイシェント」や「クレーマー」、さらには「虚偽の説明」「猜疑心」など、元々患者を治療したい一心の医者が、それらに惑わされてしまい、「ヤブ医者」のレッテルをつけられてしまう事例も少なくない。患者だけでなく、薬を処方する薬剤師のアドバイスなどにより、医師を「ヤブ」にさせてしまう話も本章にて取り上げている。
病院選びは重要なことである。しかしながら選んだ病院もまた医師たちは患者を治療することを主としている。ともに信頼を持てるのかなど判断すべき要素は数多くあれど、本書でもってもし病気になったときの病院選びの参考資料にした方が良い。
コメント