私たちの生活の中にはインターネットは切っても切れないものである。もっともパソコンやスマホなどをやっていなくてもテレビの画面でのデータ放送はアンテナ回線を使って双方向のネットワークを流していることもあり、どの人にも否が応でもインターネットとかかわる。
その関わっていく中で避けて通れないのがセキュリティであり、かつサイバー攻撃の対策である。本書はその現状と対策について取り上げている。
第1章「日常に潜むサイバー攻撃」
「サイバー攻撃」というとピンとこない方もいるかもしれない。もっと言うとインターネットと関わらないから他人事とお思いの人もいるかもしれない。しかしながらサイバー攻撃は私たちの日常の中にも潜んでおり、お金を失うなどの被害ばかりではなく、「加害者」になってしまうようなこともあり得る。
第2章「サイバー戦争の時代」
私自身「第三次世界大戦」はもう既に起こっていると考えている。これは以前戦争にまつわる本を取り上げたときと一緒である。実際の第一次・第二次の両世界大戦では武器の戦争があったのだが、今回の戦争は「サイバー戦争」であり、私たちの知らないところで世界的にサイバー攻撃と防御を繰り返しているという構図である。もっともサイバー戦争といっても国から国へのサイバー攻撃も行われているのだが、どのような攻撃があったのかも取り上げている。
第3章「事件簿で読み解くサイバー攻撃」
サイバー攻撃における事件は数多くあり、中には大規模情報漏洩もあれば、メール攻撃、さらにはパソコンそのものを人質とした「ランサムウェア」もある。本章では私たちに通ずる「サイバー攻撃」の現状について取り上げている。
第4章「サイバーセキュリティ」
サイバー攻撃の種類は数多くあるもののサイバー攻撃の対策はもちろん存在する。中にはウイルス対策ソフトを使うことも一つの手段である。もちろんイタチごっこのように新しい攻撃も予想されるのだが、パソコンのOS側も、なおかつセキュリティソフトの開発会社側でも得てきたサイバー攻撃に対しての対策を施せるよう対策を現在進行形で進められている。
第5章「IoT時代のサイバーセキュリティ」
これからネットワークインフラも充実してくる。IoTが広がりを見せ、来年あたりには5Gが実用化されるほどにまでなっている。しかしそこにも「セキュリティホール」と呼ばれる穴は必ず存在する。そのためのサイバーセキュリティを講じることもまた急務である。
本書のタイトルである「サイバーセキュリティ」は一見私たちと関係ないように見えて密接に関わっている。関わっているからでこそ、自分自身でできる対策は少なからずある。「私は安全だ」と言う考えは捨て、少しでも多くの対策を行うことで未然に防ぐことができる。
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