結婚し、子どもが生まれた後、考えるべき事は山ほどあるのだが、その中でも「お金」は特に悩みの種になることが多くある。特に重要な課題であることは確かである。
その悩みに対して特に挙げられるのが「教育資金」。育てていき、学校に通うためにはどうしても費用はかかってしまう。その費用をどのようにして捻出していけば良いか、本書は教育資金をいくらかけたら良いのかから、資金の蓄え方に至るまでのことについてマンガにして取り上げている。
計画編①「ライフプランを制するものが未来を制す」
もっともライフプランは家族や教育に限らず、それぞれの人生があるのだが、その人生をどのように組み立てていけば良いかを主軸としている。ただし本書は家族や子どもにおける「ライフプラン」にフォーカスを当てている。とはいえ、教育ばかりがプランではなく、働く親の立場も変わってくるため、それを見越してどのように計画を立てていけば良いのかを示している。
計画編②「1人ウン千万円は本当か? 教育費の実態を知る」
次に教育費についてである。教育費は子どもがどの学校に進学をするかによって大きく変わってくる。例えば国立と公立では教育費は「天地の差」とも言われている。その差に対してどのような計画を立てていけば良いのか、そして教育費に対しての補助などを受けることができる「制度」と、その利用法についても併せて取り上げている。
実践編①「貯蓄の前に改善しておくべき節約のココロ」
教育をはじめとした費用を算出し、プランを構築することができたら、今度はその資金を捻出することから始まる。本章では「節約」とあるのだが、「節約」そのものの意味から切り込んでいる。これは「お金の使い方」というような考え方にも通じており、ビジネス書でもお金をどう使うのかにも通じている。
実践編②「効果的に貯める・増やす! その具体的な方法は?」
教育資金を貯めるためにも節約ばかりではない。働くことの他にもお金を増やす方法がある。もっと言うと「増やす」というよりも「殖やす」と言った言葉が正しいように思える。そう定期預金や投資などの資産運用である。
満足のいく教育を子どもに受けさせるためにはどうしてもお金がかかる。そのためにはいかにして資金を捻出できるのか、それは節約に限らず、ライフプランの構築からの収入・支出の在り方に至るまでをマンガにして分かりやすく描かれているため、家族を持つようになったのであれば是非とも持っておきたい一冊と言える。
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