AIの技術がますます進歩しており、最近ではツールの技術のなかにAIが出てきて、助けになることも少なくない。もちろんそのAIを含めたロボットの技術によって取って代わると言った論者も少なくない。
裏を返すと、今まであった仕事がAIロボットによってできることによって人間としては働ける仕事の種類が少なくなる、あるいはなくなるといったことを主張する方々もいる。しかし著者はAIが進化しても仕事がなくなることはないと主張している。本書はその根拠と15年後の世界はどうなっていくのか、そのことを論じている。
CHAPTER1「しっかり振り返ろう、AIの現実」
AIはディープラーニングなどの学習機能を持っており、ミスを少なくし、なおかつより効率的に処理を行えるようにしている。そのディープラーニングの進化により仕事がなくなると主張する論者もいるかもしれないが、もっともディープラーニングは一つの通過点であり、本当にロボットによって取って代わられるのかを疑問視している。
CHAPTER2「AIで人手は要らなくなるのか、実務面から検証する」
もっともAIによって人手が必要なくなるのかという論題が出てくる。しかしながら事務作業にしても、サービス業にしても、営業職にしても、確かにAIやIT技術の進化によって補足的なものが補完されるのだが、人間的な要素はAIではまかなうことができないとしている。
CHAPTER3「この先15年の結論。AIは救世主か、亡国者か」
結論を出すにしてもまだ先の世界のため時期尚早過ぎると思えるのだが、ここではAIによって仕事がなくなるという議論に対しての反論を結論づける論拠を取り上げながら、AIはどのような存在になるのかの考察を行っている。
CHAPTER4「15年後より先の世界。“すき間労働社会”を経て、“ディストピア”か?」
15年先の世界、本書は2018年に発売されたため、2033年となる。私となると48歳となるのだが、どのような世界なのか、その予測をしているのが本章である。
AIは私たちの生活に浸透しており、密接に関わってきている。もっとも仕事にしても関わってきているのだが、その進化は私たちの仕事そのものを脅かすことを想像する方々も少なくない。その論者に対して反論した一冊と言えるかもしれない。
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