サンライズパブリッシング様より献本御礼。
著者は過去に不動産投資に関する本をいくつか上梓した。その著者がおそらく初めて自分自身の人生を赤裸々に語ったと言える。その人生はまさに「ジェットコースター」と言う言葉が似合うほどの波瀾万丈のものであった。本書の帯にもあるようにリッチとプアとの行き来もあり、そのことで得られたこともたくさんあったという。本書は自らの人生を振り返りながら、生き方・働き方について取り上げている。
第1章「人生観を変えた私の臨死体験~見えない徳を積むことが生かされている人間の使命~」
いきなりスピリチュアルな話になってしまう印象だが、実際に著者は起業してからいきなり原因不明の病気により倒れ、40日もの間意識不明の状態だった。その間はまさに「臨死」と呼ばれるなかだったのだが、その中で自らの「使命」を見出したという。
第2章「「大金と贅沢」~クレイジーリッチ婚から四畳半のアパート暮らしへの転落~」
著者は最初の結婚をしたときには相手がまさにクレイジーリッチと呼ばれるほどの大金持ちだった。その頃から金銭や生活感覚が大きく変わったこと、そしてその最初の夫の事業がうまく行かなくなったことにより急転直下、さらに離婚となった。
第3章「シングルマザーの子育て論~2人だからこそ、助け合う 2人だからこそ、自立する~」
バツイチになった著者はアパート暮らしとなり、不動産営業の仕事を行うようになり、独立した。その中でシングルマザーとしての苦しみもあったのだが、シングルマザーだからでこその子育ての考え方を育み、実践することができた。
第4章「仕事は「やるか」「やらないか」だけの差~社会経験のなかった主婦が、5年後に年商30億を達成~」
社会経験がないなかで結婚・離婚を行い、いきなり不動産営業の仕事に就き、トップセールスを果たし、独立したのだが、もっとも仕事そのものは「やるか」「やらないか」の基準であったと著者は振り返る。周囲から「すごい」と言われても、とにもかくにも「やるしかなかった」のだという。
第5章「お金がお金を引き寄せる! お金の法則~稼いだら、利他に使うこと。お金を使いたいなら、使いたい分以上に稼ぐ~」
「お金は、使ってこそ光り輝くものなのです。」(p.108より)
とある。まさにその通りである。もっと言うと使い方によって自分自身をよくする、逆に破滅に導くこともあるため、使うこと、もっと言うと使い方を考える事によってお金をさらに引き寄せることにもつながるという。
第6章「幸せな人間関係は、何よりも財産~お金を持つほど、人の闇が見えてくる人間関係の大切さ~」
今でこそセレブを取り戻しているのだが、そのセレブを取り戻したきっかけとしては、自分自身の努力だけでなく「人」もある。人間関係をいかにしてつくり上げていくか、そのことにも気を配ったことによって、お金だけでなく、人の財産も築き上げてきた。
第7章「日々輝くためのエッセンス~セレブリッチは全方位に気を遣う。食事・運動・美容・ファッション・恋愛~」
仕事をするにも、日常生活を送るにも「体」は資本である。それは経営者出会っても例外ではない。スタイルの維持だけでなく、衣食住に細心の注意を払うこと、さらにはファッションや外見にもこだわることにより、相手からの印象も変わってくる。
本書のサブタイトルには「なぜ私は運がいいのか」とあるのだが、その一文を見てふと「運も実力のうち」と言う言葉を思い出した。運を引き寄せることは行動をする、衣食住にこだわる、など様々な気遣い・行動を行うことによってたぐり寄せてきた結果、セレブを取り戻したと言える。その足跡と心構えの在り方が本書にある。
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