女も男も生きやすい国、スウェーデン

ここ最近の日本はとかくに「生きづらい」国となっている。そもそもなぜ生きづらいのかについては複数の事情があるため、一概には言えないのだが、人間関係の希薄化などが挙げられる。

その反面の「生きやすい」はどのような定義なのか。もっともそのことについて考える必要がある。本書はスウェーデンを引き合いに出しながら、生きやすい国の在り方について取り上げている。

第1章「男女平等って何だろうースウェーデンの日常から」
スウェーデンに限らず、北欧諸国は軒並み消費税率が高く、軒並み20%以上である。もちろんスウェーデンも消費税率は25%である(もっともEUでは1993年に各国にて消費税率を15%以上にするよう義務化していることも背景の一つとしてある)。その消費税を利用する用途は福祉や教育などの充実化といったもので明確になっている。また両方が充実していることにより、不平等さを感じることがなく、なおかつ男女の平等も担保できている一因になっているという。

第2章「平等の国のつくり方」
そもそも「平等」とはどのような定義を指しているのかを考える必要がある。ちなみに本書ではあくまで「男女平等」であるため、男女平等を果たすためにどのような政策を行ってきたのか、を取り上げている。本章ではあくまで「労働政策」が中心となっている。

第3章「スウェーデン、そして日本のこれから」
スウェーデンを事例にして、日本はどのような政策を行ったらよいのか、そのことについて取り上げている。

スウェーデンでできるからと言って、日本ができるのかというと簡単ではない。国としての特性もあれば、国民性もあり、なおかつ税制や教育・福祉など多くの要素が相まって形成づけられる。では完全に無理なのかというと、正直言って「わからない」というほかない。しかし男女共に「生きやすい」国にするためのモデルケースとして参考にしておく必要がある。

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