仕事を探す、あるいは就職活動をするなかで「天職なのかどうか?」と言うことは問いとして上がることが往々にしてある。また実際に仕事先を見つけて仕事をして行く中で「果たしてこの仕事は自分の『天職』なのか?」と自問自答をすることもある。
そこで本書である。本書は「天職」をどのようにして見つけたらよいか、心理カウンセラーの立場から伝授している。
第1章「なぜ僕たちは天職を見つけたいのか」
書店のビジネス書売り場では「好きを仕事にする」「好きな仕事を選ぶ」と言う本をよく目にする。もっとも私自身が社会人になり出したときからあったため、その際自分自身は右も左も分からないなかだったため、仕事を選ぶと言うよりも、今ある仕事を好きになりながら、本当の意味で「好き」と言える仕事は何かを自問自答し続けてきた。もっともやってみて本当に好きな仕事が分かってきたのであればそこから天職を見つけていけばいいのだが、いかんせん天職なのか自分自身でも分からないものである。天職を見つけることの大切さとは何か、それは
「幸福」を求めるに他ならないのだという。
第2章「天職ってなんだろう」
そもそも「天職」とは何かというと、「適職」と比較して、
「適職」・・・その人に適した職。
「天職」・・・その人の天性に最も合った職業。(いずれも「広辞苑 第七版」より)
と定義している。前者は第1章で論じたところを指している。そもそも「天性」はどのようにして見つけたらよいのかという考えにもなってしまう。これは「好きなこと」をするだけでなく、自分自身の決定や社会における意味を見出すことができることもまた天職を見つけるなかで重要な要素になると言う。
第3章「天職の見つけ方」
ではどのようにして「天職」を見つけたらよいのか、やりたいことを見つけるだけでなく、人間関係をはじめとした「環境」から見つけることもまた見つけ方としてある。
第4章「天職に就くための働き方」
自分自身の仕事を選んだ後はその仕事をいかにして「天職」に導いて行く必要がある。その導くためには目標面でのコントロールもあれば、モチベーション面でのコントロールもある。
第5章「天職を見つける逆転の発想」
そもそも「天職」自体は見つけることもあるのだが、今ある仕事そのものが「天職」である可能性もある。自分自身が嫌がっている仕事であったとしても、である。そのためには「天職」であることを受け入れることもまた大切であるという。
果たしてどの仕事が自分にとっての「天職」なのかは仕事をしてみないと分からない。しかしながら「天職」を見つけたとき、心的にもストレスフリーとなるだけでなく、自分自身の幸福にもつながるのだという。その見つけ方が本書である。
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