ブスの家訓

何とも刺激的な一冊なのだろうか。まず表紙からしてどの国民的アニメを模しているのかは用意に想像がつき、なおかつ自虐しているようなタイトルのようでいてならない。本書は著者自身家族をもっているのだがその日常と同時に’、自らの半生も綴っている一冊である。

第1章「ブスの実家」
著者自身の実家と家族のエピソードを取り上げている。著者の実家は自宅からさほど離れていないように見受けられる(もっとも私自身の実家は飛行機+列車を使わないと戻れない距離にある)。

第2章「ブスの学生時代」
著者の生い立ちから学生時代に至るまでのエピソードを取り上げている。そもそもなぜ作家となったのかというきっかけのエピソードもあれば、青春はどのように謳歌していったのかも列挙している。

第3章「ブスの1年」
著者の春夏秋冬を表している、いわゆる「日常」を表しているのだが、1年の行事をいかにして過ごしているかが中心となっている。

第4章「ブスの住まい」
著者自身の住まいはどうなっているのか、家族事情もかねて取り上げている。間取りにしても事細かく、なおかつその場その場でどのように過ごしているのかも語っている。

第5章「ブスの家事」
著者は家事をやることがあるのだが、いっさいに本格的に家事をやりだしたのは結婚してからのことである。特に自炊は全く行っていなかったため、結婚してからは共働きだったこともあり、炊事は任されるようになったが、果たしてどのように家事をこなしていくようになったのか、その一部始終を取り上げている。

第6章「ブスのくらし」
著者自身のライフスタイルを取り上げているのだが、暮らしに対する考え方から、生活環境について、赤裸々に描いている。

本書は自らの生活や生い立ちなどを取り上げたエッセイであるのだが、まさに「ありのまま」を取り上げているといっても過言ではない。他人に対してどのように見られようとも自分自身の生活をするといったはっきりとした魂胆が見えているようでいてならなかった。

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