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2019年12月

女も男も生きやすい国、スウェーデン

ここ最近の日本はとかくに「生きづらい」国となっている。そもそもなぜ生きづらいのかについては複数の事情があるため、一概には言えないのだが、人間関係の希薄化などが挙げられる。 その反面の「生きやすい」はどのような定義なのか。もっともそのことについて考える必要がある。本書はスウェーデンを引き合いに出しながら、生きやすい国の在り方について取り上げている。 第1章「男女平等って何だろうースウェーデンの日常か […]

記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術

「記録」をすることは私自身にとっても考える要素となる一つである。本書の著者はメモ術などを用いることによって「記憶力日本一選手権大会」を通算5回優勝し、日本人初の「記憶力のグランドマスター」の称号を手にした。そのメモ術とはいったいどのようなものなのかを伝授しているのが本書である。 第1章「忘れないメモ術」 私自身ノートやメモ帳に書き留めることは「忘れる」ためにあると思っていた。そうしていくうちに新し […]

物を売るバカ2 感情を揺さぶる7つの売り方

簡単にモノが売れない時代である。その時代だからでこそどのように「売る」のかを考える必要がある。本書の著者は「物語」を主軸にした著書を多く出しており、販売やマーケティングについて「物語」で販売している方々を取り上げている。ちなみに「2」と銘打っている通り第2弾であり、もともと第1弾は2014年に上梓された。本書もまた物語で心を揺さぶったり、多く売れたりする方々を取り上げている。 第1章「なぜ普通のタ […]

日本社会の変動と教育政策 新学力・子どもの貧困・働き方改革

教育の在り方は社会の変動と共に変わってくる。それは社会そのものに対応する子どもを育てることに他ならない。その変化についてどのように対応していくか、それが「教育政策」の根幹としてある。その政策や改革はどのように変遷していったのか、現状を踏まえて考察を行っているのが本書である。 第一部「新学力と教育改革」 学力の定義自体は大きく変わってはいないものの、経済の在り方によって、授業時間や細かい科目などの変 […]

健康格差 あなたの寿命は社会が決める

10数年前から「格差」にまつわる議論が出てきているのだが、健康でも「格差」がでているのだという。もっともどこに「格差」が出てきているのか、そしてその対策はどこにあるのか、本書は2016年9月9日に放送されたNHKスペシャル「私たちのこれから #健康格差 ~あなたに忍び寄る危機~」を書籍化した一冊である。 第1章「すべての世代に迫る「健康格差」」 実際に日本でも健康格差は生じており、所得によって生活 […]

友情だねって感動してよ

青春と言うべきか、衝突と言うべきか、少年・少女たちの人間模様をこれでもかというくらい青臭く描いた短編集である。おそらく「思春期」、あるいは「青年期」と呼ばれるほどの多感な時期であるだけに、わかり合いたいといった感情を持ちながら、人間関係の衝突を繰り返していく。 その「衝突」を通して、心的な「傷」を突くことが往々にしてある。その傷を越えて、友情を見出していくと言うものである。 「青春」とはいったい何 […]

お金も愛も手に入れる生き方 働き方

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 著者は過去に不動産投資に関する本をいくつか上梓した。その著者がおそらく初めて自分自身の人生を赤裸々に語ったと言える。その人生はまさに「ジェットコースター」と言う言葉が似合うほどの波瀾万丈のものであった。本書の帯にもあるようにリッチとプアとの行き来もあり、そのことで得られたこともたくさんあったという。本書は自らの人生を振り返りながら、生き方・働き方について取 […]

完全犯罪の死角 刑事花房京子

犯罪には「完全犯罪」なるものが存在すると言う。しかしながらその完全犯罪にも「穴」が存在しており、その穴を突くために探偵や刑事がトリックを探し出すというようなものがよくあるミステリー作品の王道とも言える。 本書はとある女性刑事が殺人事件のトリックについて謎を解き明かしている一冊である。動機はあらかじめ分かってはいるものの、その事件は「痴情のもつれ」で片付くようなトリックのように見えるのだが、実はそこ […]

がんばらないから続けられる心がバテない健康法

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 季節は12月となり、年の最後の月である。もっとも年の瀬になるときは寒く、健康を害しやすいシーズンでもある。もっとも社会人にいたっては忘年会や大掃除など仕事以外でもやるべきことなどが目白押しで健康に気を遣う間もないような状況に陥ることも往々にしてある。 そこで本書である。こういうシーズンだから心がバテてしまうことも考えられるため、バテないためにムリなく健康を […]

15歳,まだ道の途中

15歳はまさに思春期の真っ只中にある。心的にも不安や悩み、葛藤が入り乱れるような時期でもある。その繊細な時期だからでこそ、思春期としての旅路についてどう示せば分からない人も多いかもしれない。本書はその道標の一つとも言える。 エピソード1「クラス、始動」 中学3年生、義務教育としては最後の学年と言える。学校によってはクラス替えがあり(ちなみに私の学校は3年の時クラス替えはなかった)、新しい人との関わ […]