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2020年1月

ミート・ザ・ジャンパーズ!

「青春」と言う言葉は若い人の特権ではなく、中年だけでなく、高齢者もまた青春にひた走る方々もいる。とはいえど青春に走るなかでも体力が必要とされることがあり、その体力について行けないようなことも往々にしてあるのかもしれない。 そこで本書である。本書は音楽の道を捨てきれず、武道館を目指す大人たちを取り上げているのだが、なんと「平均年齢70歳」に届くかどうかのバンドである。しかも夢はメジャーデビューと日本 […]

なぜイヤな記憶は消えないのか

「記憶」と言うと、体験したこと、学んだ者などを蓄積するのだが、その中にはいやなもの、さらには悲しいもの、もっと言うと「忘れたいもの」も含まれる。しかしながら特にイヤなものはなぜか消えずにずっと残り続けることが往々にしてある。なぜイヤな記憶はずっと残り続けるのか、本書はそのメカニズムと記憶そのものの原理について取り上げている。 第1章「記憶を制する者は人生を制する」 人間にかかわらず、動物には多かれ […]

バッシング論

多くのメディアでは政治・経済・社会などありとあらゆる「バッシング」を起こしている。ここ最近ではそのバッシングは強くなっているように見えるのだが、もっともメディア自体「バッシング」から切っても切れないものである。もっともメディアは「議論」のきっかけを作ることだったにもかかわらず、特定の思想や論調ばかりに偏ってしまい、異論とするだけでも排除される風潮も見られる。 メディアばかりではない。そのメディアに […]

ベストセラーの値段 お金を払って出版する経営者たち

著者の水野様より献本御礼。 私自身本屋に行くことが良くあるのだが、その中で「ベストセラー」と呼ばれる本はいくつか存在する。その中にはネームバリューだけで売れている本もあれば、ちゃんとした内容で売れている本など様々であるのだが、どちらかというと現状前者の方が多いのが感触としてある。 もっともベストセラーはどのようにして生まれるのか、そしてどのような価値があるのか、著者は長年出版セミナーを主宰し、なお […]

西洋人の「無神論」日本人の「無宗教」

本書は宗教観の一冊であるのだが、西洋と日本というと、文化も異なれど、宗教のあり方についても、大きく異なる。西洋ではキリスト教が中心である一方で、最近では「無神論」も出てきている。一方で日本は仏教や神道が中心となり、特に神道では「八百万の神」がいるといった多神教が中心となる。ただ、日本は宗教を宗教として扱うよりも、文化や自然として扱っており、宗教と扱っていない。そのためか「無宗教」と答える人も少なく […]

超付箋法

私自身、仕事にしてもプライベートにしても付箋を使うことが多々ある。実際に使う付箋はどちらかというと大きめ(メモができるほどのサイズ)のものを使うことがほとんどである。その中で付箋をいかにして利用して、もっと良い結果に導くべきか、そのことについて取り上げている。 第1章「いきなりサイドブレーキを外す」 サイドブレーキというと、完全に止めるフルブレーキにあたるのだが、もっともそういったブレーキを外して […]

ラッコの家

淡々と流れる時のなかで、ラッコの親子が漂っている姿を連想してしまう。本書はとある高齢者の女性が自らの空想におびえながら、生きるという一冊である。 しかし、なぜラッコになったのかというのが面白く、冒頭に述べた意味ではなく、娘の名前をメールで書こうとしたら間違えて「ラッコ」と書いてしまったことによる。かねてから「カーチャン」と呼ばれるメールやLINEなどの爆笑集を連想してしまうような誤字である。 しか […]

山本直純と小澤征爾

本書のタイトルの2人はともに斎藤秀雄に師事し、同じ指揮教室に同期で通い、そこから同じ指揮者として大成していくのかと思いきや、方や世界的な指揮者になったが、方や日本に残りテレビや映画音楽に貢献した。 その2人の関係性と相違点、そしてその人生の歩みについて取り上げているのが本書である。 第一章「齋藤秀雄指揮教室(1932~1958)」 山本直純が生誕したのは1932年、小澤征爾が生誕したのは1935年 […]

入社3年目までに身につけたい上司のトリセツ 急なムチャぶり、理不尽な怒りを華麗にかわして成果を上げる方法

著者の横山様より献本御礼。 就職してから、会社のなかでのコミュニケーションなどの振る舞いが大切になってくる。その中でももっとも多く関わる人としては「上司」にあたる方々であるのだが、どのようにして関わるか、そして評価を受けたり、信用を得たり、努力をしたりするにはどうしたらよいかを取り上げている。 1章「評価のトリセツ」 上司や人事から評価を受けて、その後のキャリアを進めて行くにはどうしたら良いかの指 […]

人工知能時代を<善く生きる>技術

ソクラテスの意志のなかに「単に生きるのではなく、善く生きる」と言う言葉がある。それは自らの哲学(フィロソフィア)を持つだけでなく、青少年を堕落させた罪を着せられた裁判でも自身の信念を貫き通したことでも有名である。 その「善く生きる」ことを考える事は、正解のない「問い」を投げかけられているようである。しかし時代と共に解も考え方も変わってくる。とりわけ今のように人工知能(AI)が隆盛してくる時代となる […]