いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則

「空気を読め」と言うような言葉が十数年前から言われているのだが、良くも悪くも日本は「世間体」や「空気」といったものを重んじている。しかしその空気も悪いモノになってくるとなると、その空気の中にいたくないとも言える。その空気を変えることもまた一つであるのだが、本書は会話をすることによっていい空気を一瞬でつくり上げることができるのだという。その秘訣を「法則」にして伝授しているのが本書である。

第1章「「話すとなぜか気持ちいい」人たちが心がけていること」
人によるのだが、「人見知り」と言う人がいる。最も私自身もその一人であるのだが、その人見知りの度合いにもよるのだが、心理的な「バリア」を持っている。そのバリアをいかにして解除するか、話し方から身振り手振りなどを取り上げている。

第2章「「明日あの人に会う」ときに私がしていること」
人に会うためにはどのようにして行ったら良いか、話すためのネタを仕込む、事故紹介を考えるなどの「準備」が大切になってくる。

第3章「どんな想定外でも大丈夫!緊急事態にも揺るがない「切り返し」の方法」
「会話」は想定外がつきものである。そのつきものである「想定外」をいかに「想定内」に引き込むのか、本章では様々なケースから対策方法を伝授している。

第4章「「また合いたい」と言われる人に共通すること」
会話によって、心のバリアを取り消し、親近感を持つようになる。その持つようになった時に「また会いたい」を思えるようになれば、相手に対する印象も大きく変わってくる。本章ではTV番組、歌手、宇宙飛行士、アナウンサーなどを引き合いに出して取り上げている。

第5章「もう困らない!一生使える話題の拾い方・見つけ方」
会話となると「話題」がつきものである。その話題をどのようにして拾ったり、見つけたりしたら良いか、手段はたくさんあるのだが、実践をするにしてもどうにもうまく行かないという方々は少なくない。その中でどのように話題を見つけ、拾い上げていけば良いか、経験や日常生活のなかで取り上げている。

本書は会話を中心とした一冊であるのだが、本書で取り上げられることはメールやSNSなどやりとりのツールの中でも転用できるところが数多くある。そのため会話も磨くことができれば、それらのツールにも転用し、どのような場でもいい空気をつくることができるようになる。