いのちは輝く-わが子の障害を受け入れるとき

結婚して、子どもをもうけることの幸せはこの上ないことである。しかしながら、その子どもが障害を抱えてしまったらどう受け止めるか。多くの人はその現実に受け入れられないほどの困難・理不尽に直面することとなる。

その困難と呼ばれる現実からどのように受け止め、前を向いて育てていくか、本書はその家族たちの現実を取り上げている。

1章「あなたは、その現実を受け入れることができますか?」
生まれたばかりの赤ちゃんが先天的な障害を抱えると言うことも少なくない。また生まれた時に病気を抱えて、手術して一命を取り留めたものの、後遺症を残すといったこともある。両方にしても子どもを授かった歓びの反面、どうしてそうなったのかというつらい現実に直面をするのだが、その生の声を取り上げている。

2章「障害が重いから、治療をやめてもいいでしょうか?」
障害と付き合うだけでなく、治療を常々行わなければならず、普段の子育てや教育に比べてコストや時間もかかってしまう。そのような傾向のなかで「治療をやめたい」という切実な悩みを抱える親御さんも少なくない。

3章「出生前診断で命を選ぶのは正しいのでしょうか?」
赤ちゃんを産む前にある「出生前診断」がある。もっとも男の子か女の子かを知る要素としてあるのだが、その一方で障害を抱えているのかどうかも判明できる。しかしながらその出生前診断において判明した後に堕胎をするというような傾向もあるのだという。もっともそれについては倫理的な観点から議論がなされており、本章でもそのことについて異を唱えている。

4章「人間であることに基準などはありません」
障害を抱えたとしても「人間」で生まれてくることに変わりはない。どのような人であれば生きる権利がある。

障害を抱えど、人間であり、なおかつ命を持っていることに変わりはない。もっとも当事者たちも好き好んで抱えているわけではなく、ただ「生きたい」という思いを持ちながら毎日を送っている。その姿と支える親御さんたちの姿がここにある。