今から45年前、あるシングルが発売された。今もなお愛されている「ボヘミアン・ラプソディ」である。ちょうど2年前には同名の映画が公開され、日本でも大ヒットした。そもそもその同名の映画は本書で紹介するクイーンのボーカリストであるフレディ・マーキュリーの生涯を「伝記」といった形でを描いている。
そのフレディはバイセクシャルというエピソードがあるのだが、本書はそのバイセクシャルをはじめとしたLGBTのことについて取り上げている。
第一章「男性同性愛者は超男性か、超女性か」
まずは同性愛者であるのだが、ここでは男性を取り上げている。もっとも男性同性愛者の傾向はどこにあるのか、そしてそれは男性的な側面でどのような変化を及ぼしているのかを取り上げている。
第二章「遺伝子」
そもそも同性愛の傾向は遺伝子学的にはどのように扱われるのか、実際に実験を行った事例が存在する。その事例を取り上げるのと同時に、同性愛の遺伝子はあるのかどうかについて考察を行っている。
第三章「脳」
今度は「脳科学」の分野で同性愛の考察を行っている。もっとも脳の働きについても「男性脳」「女性脳」といったことを取り上げた本はいくつか見かけたことがあり、性別の傾向として、脳の働きに違いがあることについては既に明白と化している。しかしながらLGBTはどのような脳活動にあるのかを探っている。
第四章「謎が解けてきた!」
本書の表題の考察のみならず、同性愛の傾向についての仮説が本当に正しいのかの答え合わせを行っている。
元々本書は中にも記載されているのだが「同性愛の謎」というほんを増補した一冊である。また本書が出版されたときは映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットしている最中であるため、それに乗じている感が拭えなかった。
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