未来の大国-2030年、世界地図が塗り替わる

「大国」と呼ばれている国は存在するのだが、時代と共に変わっていく。現在ではアメリカや中国がそれに代表しているのだが、かつてはイギリスなどの「欧米列強」と呼ばれる時代があった。緩やかではあるものの、変わって行っていることは事実であり、今後もまた変わっていく様相を見せている。本書ではその「大国」と呼ばれる国はこれからどのような国が担うのか、取り上げると共に、日本は大国に対してどのようなスタンスを持つべきなのかを提言している。

1章「これが「未来の大国」だ」
本章で取り上げる国は6カ国と1つの連合である。いずれも途上国ではあるものの、大国となる理由をそれぞれの国のもとにして述べている。ある国では資源、ある国では産業などが挙げられている。

2章「世界覇権と「現在の大国」」
では大国となり得る場合、今の大国であるアメリカや中国、ロシア、インドはどのように変わっていくのか、経済的な面、国家的な面も含めて取り上げている。

3章「日本の潜在力」
日本もかつては大国と呼ばれたのだが、バブル崩壊による経済の低成長に伴い、その座から滑り落ちている。そのような中で日本はどのような立ち位置が求められ、なおかつどのようなものが潜在しているのかを取り上げている。

大国がどこになるのかは分からない。数十年後、百年後にはもしかしたら変わっているのかもしれない。国に限らず社会は日々変わっていく。そこに日本はどのように対応していくのかが肝心となってくる。