人生にとって挫折とは何か

「挫折」と言うと私自身も経験したことがあるのだが、大きな失敗としてあげてしまい、「何でやってしまったのだろうか」「何でやらなかったのだろうか」という後悔を持ってしまう。その後悔ばかりではなく、今後は何をしたら良いのかという人生における「糧」となる側面もあり、自分自身を成長する際の養分にもなり得る。本書はアナウンサーから作家に至るまで数々の活躍をしてきた著者であるが、実際は挫折の連続だったと赤裸々に語っている。

第一章「挫折とは何か」
「挫折」とは何か。定義は難しいのだが、チャレンジをして行く中で打ち勝てないものが出てきて、失敗する、あるいは挑戦そのものを断念すると言ったことがそれにあたるのだという。著者自身もアナウンサーとして取材を通して見てきた「挫折」を味わった方々のエピソードもふんだんに盛り込まれている。

第二章「抗えない挫折と「身から出た」挫折」
著者自身が生まれ、そしてアナウンサーになるまで、さらにアナウンサーになったときの挫折を赤裸々に語っている。どうしても避けようのない挫折もあれば、自分自身がチャレンジを行うも、大きな失敗を起こしてしまった「挫折」もあったのだという。

第三章「挫折と他者」
他人の挫折を見たとき、あなたはどう感じるのか、そして自分自身が挫折を経験したときに他者から見た視線はどのように向けられるのか、そのことについて取り上げている。

第四章「挫折を通じて自らと向き合う」
挫折をそのまま挫折としてネガティブに捉える方もいれば、挫折に真正面から向き合い、何が足りなかったのか、そのことを見つめていき、成長していく方もいる。本章では特に後者にあたる方々を取り上げている。

挫折は多かれ少なかれ誰にでも存在する。私自身もこれまでの人生で何度か挫折を経験しており、これからも挫折を経験していくかも知れない。それが人生であり、その挫折に対してどのように向き合い、前へと進めていくべきか、それを考えるための一冊であった。