本書のタイトルを見たとき、「好きなことをして生きていけるのか?」という疑問を覚える。しかしながら私の周囲にも好きなことをやりながら生きている人も少なくない。もちろん「好きなこと」の中にはどうしてもやらなければならないことはあるのだが、それも総じて「好きなこと」とも言える。
「好きなこと」だけで生きていくというあたかも理想的な人生かもしれないのだが、習慣や行動、そしてその根幹にあたる考え方を変えていくことによって、それを手に入れることができるという。本書はそのことを取り上げている。
第1章「僕が唯一背中を押せる場所」
ちなみに本書は「堀江貴文イノベーション大学校(以下:HIU)」のことを度々言及している。もともと堀江氏が自ら行っている本書のタイトルのことを行っていけること、そしてそれを行おうとする人びとの背中を押すための「場」として2014年7月に作られたものである。現在も会員募集が行われている。ここで見るのが月額11,000円である。高いか安いかは人の判断によるのだが、この大学校もとい、オンラインサロンをつくった経緯と行ったこと、そして月額の「意味」を取り上げている。
第2章「はじめの一歩はノーリスク・ハイリターン」
独立や新しいプランや商品を生み出すとなるとハイリスク・ハイリターンといった印象を持たれるのだが、実際にはHIUでの考え方でもって行動を行うため、ノーリスクの側面がある。その「ノーリスク」は完全にノーリスクというとそうではないのだが、限りなくリスクヘッジが行われている印象にある。
第3章「僕らには無駄なものが多すぎる」
行動を行っていくと「無駄」なものがどうしても出てくる。日常生活にしても、仕事にしてもよく考えてみると「無駄」は必ずある。堀江氏自身も体験から「無駄」と思えるものが数多くあったという。
第4章「「好きなこと」だけするためのスキル」
好きなことだけを行うためにはどうしたら良いか、そのスキルもとい考え方を取り上げている。また本章ではかねてからあった取材に対してのことにも言及している。取材のみならずインタビュアーを務める方であれば読むべき所である。
第5章「不器用なあなたに伝えたいこと」
「好きなことだけをやる」ことは、決してセレブだけの特権ではない。あなた自身にもできることである。そこにはある「マインド」を変えることによってできる。
ここ最近メディアで賑わせている堀江氏だが、そこには信念がある。もちろんその信念は人によっては理解できないかもしれないのだが、誰しも理解しようとは思っていない。自分自身が好きなことだけをやる、そして好きなことだけをやろうとする人の背中を押すために生きている。その証が本書である。
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