母親力 息子を「メシが食える男」に育てる

昨年2度目の引退、もとい完全引退をした森昌子。歌手に女優にと幅広く活躍された人物であると同時に、3人の子供を育てた母親としても知られている。本書はその母親として、どのように3人の子供を育てたのかを取り上げている。なお森昌子の子にはONE OK ROCKのTakaやMY FIRST STORYのHiroがいる。

第1章「子育ては3歳までが勝負」
子育てというと難しい側面があるように見えるが、森昌子はどのようにして育っていったのか、その伏線として「3歳まで」がある。

第2章「お受験に挑む」
子供を良い学校に入学するために「お受験」がある。近年はあまり聞き慣れないのだが、かつては様々なメディアにて取り上げられた。森昌子も子どもたちが入学できるようにどのような努力を積み重ねたのか、そのことを取り上げている。

第3章「内気な少女時代」
森昌子自身がどのような子どもだったのかというと、本章のタイトルにあるように「内気」だった。その内気さを解消するために親戚が「スター誕生!」の応募に申込み、見事グランプリを獲得し、芸能界デビューとなった。

第4章「芸能界デビュー、引退、そして主婦へ」
その芸能界として歌手でデビューとなったが、高校3年生までの活躍について「記憶がない」ほどまでの活躍を見せた。その中にはものまねの番組(「オールスターものまね王座決定戦」など)でも出演し、グランプリも獲得した。また高校卒業後は演歌歌手として活躍したが、この高校卒業まではめまぐるしい日々の中で「何をしたいのだろう?」という疑問を持ちながら活躍していたという。そして森進一の結婚を経て主婦になる道を選び、1度目の引退となった。

第5章「「メシが食える男」に育てる」
引退後は第1・2章にも取り上げているような子育てだったという。その子育てのやり方は厳しいものだったが、その「厳しさ」こそ、社会に出るときに役立つこと、「メシが食える」ようになるための基礎だったようになるための基礎であった。

2019年末で完全引退となったのだが、その後の人生はというと「残された時間」を有意義に、かつ穏やかに使いたいという願いだった。3人の子どもは既に一人前の活躍を見せており、その「母親」としての足跡が本書にある。