世界が変わる「視点」の見つけ方

「視点」は誰にでもある。ただ視点の在り方は人それぞれであり、人と違う「視点」に触れると、違和感を覚える人もいれば、新発見と感じる人もいる。もちろん私自身も本を通じて様々な「視点」を見つけるのだが、両方を思ってしまうケースは多々ある。

本書はその「視点」を見つけるために、デザインの立場から、つかむためのヒントを伝授している。

第一章「「デザイン」を広義に解き放つ」
よく街中で見かけるデザインはキレイだったり、特徴的だったりすることがある。ただこのデザインには言葉では出てこない「メッセージ」が込められている。いわゆるデザインにて「コミュニケーション」を行っているのだという。デザインの在り方はどのような意味を持っているのか、狭義・広義関わらず取り上げている。

第二章「「未踏領域」をデザインする―慶應SFCでの実践記録」
デザインには範囲が存在しない。しかし私たちはどこかで範囲を求めたり、限界を持ってしまう。本章では慶應義塾大学SFCにて行った講義をもとに、デザインをもってどのような視点を持つべきかを取り上げている。

第三章「「視点」をつかむためのヒント」
本書で取り上げている「視点」はいわゆる「デザイン思考」なるものである。デザインというと論理とは違う感覚的な観点をもたれるのだが、デザインを描くときには「コンセプト」があり、そのコンセプトの在り方の中で「視点」が出てくる。

視点を変えることによって、自身の持っている世界や考え方が変わってくる。その視点を持つことはデザインのみならず、見聞を広めたり、本を読んだりするなど様々である。本書はデザインからアプローチをしているのだが、そこから出てくる視点はデザイン以外にも役立つことが多くある。