「妊活食事法」コウノトリごはん 不妊カウンセラーが40代で2度出産できた理由

晩婚化や生活習慣の変化などにより、夫婦になって子作りをしても、妊娠できない、いわゆる「不妊」と呼ばれる人が増えているのだという。その不妊治療の他にも妊娠活動、いわゆる「妊活」と呼ばれる活動を行う人も出てきている。ここ最近では中学・高校の授業の教材にも扱われるほどであるという。

その妊活を行うとなると、治療をはじめとした医療の面ばかり目が行ってしまうのだが、本書では良く医療でも用いられる「食事療法」の妊活版として妊活に良い食事法を紹介している。

第1章「私の不妊治療体験」
著者もまた「不妊」の状態だったのだという。その不妊治療をどのように行ったら良いか、心身共に滅入っていたという。しかも子宮筋腫と呼ばれる子宮内の腫瘍を取り除く手術まであり、なおかつ妊娠をしても、流産をしてしまうといったこともあったのだという。

第2章「ずっとダメだった私がコウノトリを捕獲できた理由」
そのような事の中である「出逢い」があった。それは「マクロビオティック望診法」とその第一人者との出逢いである。どのような方法かは次章にて取り上げられているのだが、その治療を5年間行ったことによりついに子宝を授かったのだという。

第3章「マクロビオティック望診法って何だろう?」
食事法の中で「マクロビオティック」がある。何かというと、

「従来の食養に、桜沢如一による陰陽論を交えた食事法ないし思想である。長寿法を意味する。玄米、全粒粉を主食とし、主に豆類、野菜、海草類、塩から組み立てられた食事である」Wikipediaより)

とある。玄米菜食や穀物菜食とも呼ばれている。それを妊活に転用し、食について陰陽を分けながら食事を行っていくものである。そしてその食は顔や身体にも変化をもたらし、その顔や身体の側から診断する方法を「望診法」である。

第4章「あなたはどのタイプ?」
マクロビオティックにてどのように治療を行うかについては体型もさることながら、心理状態や行動のタイプによって分かれてくる。その診断方法を取り上げている。

第5章「子宝体質になる食べ方を実践しよう!」
体質の変化も食事から直すことができるという。食べ方や料理によって、不妊体質になることも、子宝体質になることもできる。その子宝体質になるための食事法とはいったいどのようなものかを取り上げている。

第6章「誰でも簡単につくれる子宝メシ」
それぞれの臓器に対してどのように良いものを食べるべきか、そのレシピを紹介している。レシピの多くは副菜として取り上げられるものが多く、普段の食事のトッピングとしてもおすすめである。

第7章「子宝体質を維持する生活習慣」
子宝体質になるためには食事ばかりでなく、生活習慣も改める必要がある。生活習慣を改めるとなると、睡眠・起床や食習慣などが挙げられるのだが、ごく当たり前のことであるように見えて現代ではなかなか難しい。しかし「難しい」からでこそ、生活習慣を直すための大きなきっかけにもなる。

第8章「妊活に振り回されない心の持ち方」
マインドの在り方もまた妊活に大きな影響を及ぼす。そのマインドとは「振り回されない」マインドを持つことにあるのだという。その「振り回す」対象はと言うと、親族をはじめとした周囲の人物の言葉などが挙げられる。

第9章「子宝カウンセリングと食事相談事例」
妊活に悩む人も数多くいるのだが、自らの経験をもとにカウンセリングを行っている。その中でどのような相談があり、解決に導いたのか、本章ではその事例をいくつか挙げている。

「病は気から」と言う言葉もあるのだが、もっと言うと「病は『食』から」と言うのも考えられる。それは妊活にも言えるのかもしれない。不妊治療もあれば、元気な子どもを産むために食生活や生活習慣を改めて行くことにより、それがより良い方向に向くことができる。本書はあくまで食事法であるのだが、もし不妊で悩む方がいたら本書を手に取った方が良いと言える一冊である。