死神刑事

何とも物騒な刑事のタイトルだという印象しかない。

その「死神」の由来は、異名のついた刑事の相棒を行うと出世の道が閉ざされると言うもので、キャリアアップという意味での「死」を意味しているから「死神」の異名をつけられたのだという。その相棒に選ばれた刑事は元々無罪判決となった事件の再捜査を行うために動いていた。

殺人事件の真相を暴くために、自らのキャリアを投げ捨てて、事件に真正面から向き合う。その姿は「警察の鑑」と言うべきかと思ってしまう。実際にその死神刑事の捜査は奇抜なのかというとそうでもないのだが、思考のロジックが何とも型破りの印象が強い。しかしその型破りの加減が「無罪」となった事件の真相が明らかになり、「有罪」へと転じてゆくのだから面白い。