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2020年9月30日

すべての愛しい幽霊たち

「幽霊」と言うと「怪談」を連想してしまうのだが、本書はそれとは大きく異なる。「幽霊」であるのだが、家族の「幽霊」であり、幽霊になってしまったことによる、家族に対する「喪失感」を描いている。 家族というと、家族模様それぞれ異なるのだが、多くは心の支えもあれば、大切な存在と言った意見もある。本書の主人公の一人に芸術家がいるのだが、既に年老いており、家族も失い、だんだんと孤独感を増していった。さらに他に […]