よくビジネスマンの仕事の中でも多かれ少なかれ「プレゼン」を行う機会があるかもしれない。しかしいざ「明日からプレゼンやれ」と言われると、準備に手間取り、そしてイザ本番となると、うまく行かないといった事が起こりうる。もちろん用途によってどのようなプレゼンを行うかは分かれてくるのだが、どのようにして「伝わる」かが大きなカギとなっていくプレゼンを苦手とする方も少なくない。ではどのようにしてプレゼンを行うか、その前の準備を行うか、その方法を伝授しているのが本書である。
第1章「日本人はプレゼンが下手なのか?」
日本人はプレゼンが苦手な人が多いと言われている。その原因として何を伝えたらよいのかわからない、話したらよいのかわからない、あるいはそもそも人と話すのが苦手な人もいる。そのためプレゼンが苦手という人が多いのだという。また経験不足も一因としてある。
第2章「プレゼンを聞いている人はこんなことを考える」
よく「相手の立場に立ってプレゼンしなさい」という言葉を聞く。実際に私自身もプレゼンをする機会があって何度言われたことか。実際にプレゼンをするのと、聞くのとでは立場が大きく異なり、見えてくるものも異なってくる。では悪いプレゼンは聞き手の側に立ってみると、どのように聞こえるのか、そのことについて取り上げている。
第3章「プレゼンの骨組み設計と作成プロセス」
プレゼンを行ってくのは経験もあるのだが、実際にはプレゼンを行っていく上での、骨組みを作っていき、内容を煮詰める必要がある。その方法について伝授しているのが本章である。
第4章「シナリオ設計とは」
一方的に語るプレゼンは、相手が理解する、あるいは聞き入るために「ストーリー」が不可欠である。そのストーリーをいかにして行っていくかがかかっている。
第5章「シナリオ設計はロジックから」
シナリオを設計するにもロジックが必要であるのだが、「どのようなロジックをつくるか?」も大事になる。ロジックそのものの目的が経営層か、あるいは一般社員層なのか、といった対象によって変わってくる。
第6章「誰が行うプレゼンか?」
プレゼント言っても「誰に」といった相手もあるのだが、実際に行う「誰が」も大事になってくる。人の立場によって求められるプレゼンも変わってくる。
第7章「目的別プレゼン」
本章では用途別のプレゼンを17例紹介している。根本的に人を動かすプレゼンはもちろんのこと、商品紹介、経営、セールスなどの各種プレゼンが紹介されている。
第8章「資料作成」
プレゼン術の中には資料はいらないという本もあるが、実際に資料があると伝わりやすくなる。しかしいくら資料をつくれと言っても、詰め込みすぎの資料では、伝わる者も伝わらなくなり、逆効果となってしまう。そのためどのようにして「伝える」助けとなる史料をつくったらよいかを取り上げている。
第9章「話し方と練習法」
話し方にしてもプレゼンで使えるやり方は存在する。またプレゼン自体は練習することによってフィードバックを行うことができ、より良いものにできる。
第10章「本番&ツール類」
いざ本番の時はどうしたらよいか、そしてプレゼンを行うためのツールは何を使ったらよいかを取り上げている。特に時間配分についてはプレゼンを行って行くにあたり重要な要素となる。
プレゼンを苦手とする方も少なくないのだが、やり方をマスターし、なおかつ場数を踏むことにより、だんだんと苦手意識が無くなり、伝わりやすくもなる。ようはプレゼンは「技術」であり、いくらでも磨くことができるのである。
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