「独眼竜」として恐れられ、なおかつ「心に鬼を棲まわせた」と言わせるほど苛烈な性格を持っていた伊達政宗の周囲の女性は、美しくも、あたかも「女傑」と呼ばれるような女性たちがいたという。
よく伊達政宗のような性格を持つ男を「伊達男」と呼ばれていたが、その女性版としてタイトルとして銘打ち、伊達政宗を彷彿とさせる周囲の女性たちを取り上げた短編集である。
5人の女性をそれぞれ主軸とした物語ではあるのだが、それぞれの女性は、女性らしい美しさと、伊達政宗を彷彿とされる芯の強さなどが映し出されており、なおかつその5人の女性たちから、伊達政宗の姿がどのようにして映し出されるのかと言うところにもフォーカスを当てている。「女性」の「強さ」が時代を超えてありありと映し出す姿が印象的だった。
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