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2020年11月

終末少女~AXIA girls~

本書の表紙には登場する少女たちが映し出されている。一見美しいように見えるのだが、本書の物語は、かつてあった「バトル・ロワイアル」や「王様ゲーム」のような殺し合いや嘘・裏切りの戦いを描いてる。 そう考えるとグロテスクのようにも見えるのだが、その中にはある「バケモノ」の存在もあった。最初に登場するのは仲間6人であるのだが、その後2人の漂流者である少女が加わる。この漂流者が殺し合い、嘘・裏切りの戦いの引 […]

六波羅探題 研究の軌跡―研究史ハンドブック

「六波羅探題」とは、 鎌倉幕府の職名。承久の乱後,京都の政情を監察しかつ治安を維持するために設置した,政務・軍事を統轄する執政官。南北二名を定員とし,西国諸国の訴訟を聴断するとともに,有事の際は在京人をはじめとする京都近国の御家人を指揮する権限が与えられていた。六波羅守護。六波羅殿。「大辞林 第四版」より とある。日本で言う所では役割としては高裁、人的なポジションとしては与党の幹事長か、もしくは内 […]

AIを信じるか、神(アッラー)を信じるか

AIの進化は著しく、よくSF作品に出てくるような人間とロボットとの大戦(ジハード)が行われるのではないか、というような事が起こるのではないかという、あたかも妄言のような主張まである。技術と宗教、共通性がないように見えて、AIの技術の進化は止まらず、宗教や政治の部分にまで及ぶかもしれないとあるのが本書の話としてある。本書はAIを神と見なすのか、そして宗教にある「神」を信じるのか、さらにAIを通して国 […]

出身成分

「出身成分(しゅっしんせいぶん)」とは、 「北朝鮮における住民の政治的地位を規定する階層制度、およびその階層を指す語。「核心階層」「動揺階層」「敵対階層」の3種からなる。核心階層は統治階層で、党の幹部や革命遺家族からなり全人口の30%。動揺階層は全人口の5割を占める基本階層で、大部分が地方に住み、特別な許可がなければ平壌に入ることはできない。敵対階層は反動分子とされる人たちで大学進学や党、軍での昇 […]

障害者とともに働く

よく「ダイバーシティ」と言う言葉を耳にしたり、目にしたりする。何かというと、 1.多様性。 2.多様な人材を活用すること。「大辞林 第四版」より とある。本書は特に2.を意味しており、多様な境遇があっても人を採用し、「ともに働く」事を見出すための動きを見せている。もっとも「働く」こと自体は、多様性な世の中であっても共通しており、なおかつ希望を持たせる事もまた必要である。本書は特に障害者とともに働く […]

なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?

ここ最近メルカリなどのフリマサイトについては悪い意味で目立っている。それはせっかくの限定品、話題となった品だったにもかかわらず、フリマサイトで転売して荒稼ぎしようとしている人がおり、そのことによって悪い意味で取り上げられる。また少し前にはマスクや消毒液が品薄となり、高額の転売が相次ぎ、法整備を行った出来事もあった。 本書はフリマサイトを賛美すると言うのではなく、マーケティングの面で「なぜ支持される […]

65歳医師がなぜ開業できるのか? 埼玉県は日本一の医療過疎地

「挑戦するのに年齢はいらない」と言う言葉があるのだが、挑戦するものによっては年齢制限のあるものもあるかもしれない。もしくは年齢制限こそはないものの、体力・精神面で若い内に行わなければならないようなものもあるため、実質的に「制限」があるのかもしれない。しかし本書は「開業医」であり、元々自治医科大学で勤務していたこともあり、その経験などもあるため「ゼロからのスタート」とは言えない。とはいえなぜ開業医を […]

アメリカ大統領選

今日はアメリカ大統領選の本選である。ここで2021年~2024年の4年間の大統領が決まる。しかしながらこの日は一般投票であり、選挙人による投票は来月の14日で、投開票が行われ、正式に決まるのは来年の1月6日の見込みである。 現大統領であるドナルド・トランプと民主党のジョー・バイデンの一騎打ちになると予想されており、10月現在ではわずかにバイデン候補がリードしていると言われている。実際の様相はこの1 […]

信長の革命と光秀の正義 真説 本能寺

今年の大河ドラマである「麒麟がくる」は新型コロナウイルスの影響により、撮影が一時休止しただけでなく、撮影開始前にはある女優の不祥事により、配役変更など、トラブル続きと言われている。しかしながら心待ちにしているファンも多く、なおかつ話が進むごとに新しい配役が発表されては、期待を寄せる方々も多いことである。 その「麒麟がくる」の主人公は本書で紹介する明智光秀であり、なおかつ光秀のなかでの最大の出来事で […]

しょぼい喫茶店の本

元々中野区にある新井薬師門前通の所に一風変わった喫茶店があった。その喫茶店の名は「しょぼい喫茶店」と言う名前、いかにも貧相な名前のように見えるのだが、実は当時の現役大学生が開業した喫茶店である。就職活動に疲れ、うつ病にかかった著者が周囲の支えによって開いた店である。そのきっかけと開店するまでの道のりについて取り上げているのが本書である。 第1章「僕は働きたくなかった」 「働きたくない」と言うとニー […]