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2020年12月

日本アニメ誕生

日本で初めてテレビアニメが生まれたのは1963年、鉄腕アトムの第1作が放送開始してからの事である。それからもう57年の月日が流れたが、今もなお数多くのアニメが生まれ、映画になることもあり、鬼滅の刃をはじめ大ヒット作品も数多くある。本書はその日本におけるテレビアニメ誕生までの歴史と、誕生してからの歴史についてを取り上げている。実は本書の著者はこの鉄腕アトムの第1作のシナリオライターとして関わっている […]

ローマ史再考―なぜ「首都」コンスタンティノープルが生まれたのか

ローマの歴史は非常に長く、なおかつ議論も絶えない。古代ローマから遡ると紀元前753年の「王政ローマ」の建国から始まり、ローマ帝国が生まれ「パクス・ロマーナ」が起こり、やがて戦乱が続いて、帝国が東西に分裂し、オスマン帝国の攻撃で1453年に滅亡するまでとなるため、単純計算すると2206年となる。長く壮大な歴史はヨーロッパ大陸はもちろんのこと、アメリカにも影響を与えるなど、歴史的な観点でも重要な要素と […]

俺の残機を投下します

本書はeスポーツを主軸とした作品であり、プロゲーマーを目指すために日々研鑽している者の、結果を残すことができず、心が荒んでいった。元々家族が「いた」が、離婚し、独身に逆戻り、結果が出ずに収入も減ってしまい、ついには「事件」を起こしてしまう。それが引き金となってしまい、eスポーツとしての自身のキャリアが地に落ちてしまった。もう残機も少ない中で主人公は様々な「支え」を知ることになる。もっとも最初はひね […]

寺檀紛争! お寺は誰のもの 現代寺院のあり方を問う住職後継争いの記録

家族や会社など、様々な場で「紛争」は起こる。特に会社にまつわる紛争はある種の「泥沼」になることも少なくなく、なおかつ会社どころか日本中を騒がせることも会社の規模によっては行われることもある。 本書は寺院にまつわる後継者の戦いの所であるのだが、寺檀の世界でも起こっているという、寺檀そのものの存続もあるのだが、存続をするための争いもあり、その現場に関わってきた中でどのような一部始終だったのかを振り返り […]

ムシカ 鎮虫譜

何とも不思議なタイトルである。本書には「虫」といった要素もあれば、ラテン語やイタリア語における「音楽」を意味する「ムジカ(Música)」という意味をなしている。その2つの要素を合わせてタイトル付けているのも面白味がある。 本書の主人公は音大の同級生グループがスランプ脱出のためにとある無人島へと訪れた。しかしその無人島には音楽の神が祀られていると呼ばれる島があるのだが、虫の大群だった。「ムジカ(M […]

マグロ大王 木村清 ダメだと思った時が夜明け前

道を歩いていると「すしざんまい」という店を目にする事があり、その店の前にはその社長が笑顔で両手を広げているモニュメントがある。好意的に捉える人もいれば、本当に必要なのかという否定的な人もいるかもしれない。 そのモニュメントにある「笑顔」こそが、本書の著者であり、「すしざんまい」を運営している株式会社喜代村の社長である木村清氏である。本書はすしざんまいができるまでのエピソードと自らの半生を綴っている […]

夢の迷い路

20世紀に起こった事件を21世紀にて生きている人たちが解決するというものである。同級生の男女が、迷宮入りとなり、誰しもが置き去りにしていた事件を知ることとなった。しかもその当事者も生きており、話を聞くことにより、長らく止まっていた、事件解決への歩みが進み始めるという一冊である。 元々2人はどうして事件を知るようになったのかというと、周囲の人々から話を聞いたところにある。そう考えると元々あった事件で […]

結局,ウナギは食べていいのか問題

もう既に時期は過ぎているのだが、土用の丑の日以外でも年中食すことができることの一つとしてウナギがある。ウナギは滋養にもよく、栄養素も豊富にあるため、特に夏にて夏バテによい食べものとして有名である。そのウナギが近年「絶滅危惧種」に指定されているのだという。そう考えるとウナギは食べて良いのかと言う疑問を持ってしまうのだが、その疑問と解決方法について取り上げているのが本書である。 1.「ウナギは絶滅する […]

ドラゴンスリーパー

決して藤波辰爾がドラゴンスリーパーという得意技を編み出すまでの事を描いているわけではない。 本書は刑事物であるのだが、元刑事と現刑事の捜査を描いている。しかもスケールは大きく、残酷な殺人事件の裏には中国という大きな存在があった。その中国を「龍」に見立てて、犯人を追っていき、静めると言うものである。 そう言うような感じであるのだが、実を言うと、本書の登場人物の中には伝説の刑事に「パイルドライバー」の […]

図解 宇宙のかたち 「大規模構造」を読む

宇宙には無数の銀河が存在しており、研究の中でまだ解明されていない者も多数存在する。それだけ宇宙は「無限」に限りなく近い場所とも言える。その宇宙のかたちは現在知られている中でどのような存在なのだろうか、本書は「図解」として取り上げている。 第1章「宇宙の階層」 季節は冬となりつつあり、空気も澄んできた。そのため夜になると悪天候ではない限り星が見える。しかもハッキリとして。その星々を見てみると惑星や恒 […]