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2021年1月

地先

人生はまるで航海のようだという人もいる。人生はまるで大地の果てを目指して歩き続ける旅のようだと言う人もいる。本書はその中でも後者を比喩しているような気がしてならない。 人生には様々な歩みがあり、なおかつ恋愛、仕事があり、そして希望や成功、挫折なども体験する。その体験を通して、人生という地続きの道、そしてその先にあるタイトルの如く「地先」が見えてくると言うことを著した短編集である。 本書のタイトル自 […]

日本のヤバい女の子

女の子にも色々な人がいる。その「色々」の傾向自体は男の子のそれとは大きく異なるが。女の子の中には、同性から見ても「ヤバい」と思われてしまう女の子もいる。本書では、そのようなこの姿を取り上げている。 しかも本書で取り上げている女の子は全て古典、それも日本文学における登場人物である。もっとも「ヤバい」とひとえに言っても様々な種類であるのだが、突然いなくなる、キレる、人間をやめる、相手を殺す、理不尽にハ […]

86歳現役社長の最強健康メソッド

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 人生に挑戦するのに年齢なんて関係ない。そもそもこの世に時間などない。それは人間が勝手に作ったものだ。 これはスイスの時計技師として現在も活躍するフランク・ミュラーが語った言葉である。年齢に関係なく、挑戦をする人々がおり、時にはサプライズとなってメディアに取り上げられることもある。 しかし年齢と共に、様々な衰えが出てくることは事実としてあるのだが、実際にその […]

情報銀行のすべて

情報は今となってはインターネットの普及によって濁流のごとく流れている。もっとも情報の中身は玉石混交であり、それをいかにして取捨選択を行っていくかが私たちの課題である。 「情報」と聞くとそうイメージしてしまうのだが、本書における「情報」はパーソナルデータ、つまりは「個人情報」を含めたその人に関する情報そのものを表している。しかもその情報に関して「情報銀行」なるものも出てきているという。情報銀行とパー […]

たそがれてゆく子さん

人は誰しも老いて、やがて死ぬ。そんな当たり前なことなのに、なかなか受け入れない、あるいは受け入れたくない人も少なからずおり、かくいう私も時折そのような感情に陥ることがある。 人として老い、そして生きていく中での「別れ」をどのようにして接していくか、生きている人それぞれに課せられた課題なのかもしれない。もっともその課題には正解がなく、なおかつ追い求めながら老いていく姿がどうしても目に浮かぶ。 ただ「 […]

科学者が消える―ノーベル賞が取れなくなる日本

日本では「科学大国」と呼ばれ、毎年のようにノーベル賞を受賞する国となっていったのだが、ここ最近では「科学大国」が崩壊し、ノーベル賞はおろか、科学者そのものが日本に消えるのではないか、といった風潮も出てきている。本書はその現状を取り上げている。 第1章「憧れだったノーベル賞」 ノーベル賞はダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルの遺言に従ってできた賞であり、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和 […]

神奈川宿 雷屋

時代は幕末、場所は現在言う所の神奈川県横浜市神奈川区にある「神奈川宿」が舞台である。ちなみに神奈川宿は東海道五十三次における3番目の宿場であり、幕末の開国以降は外国人居留地がつくられたことにより、国際色のある宿場であった。 その神奈川宿の中にある「雷屋」は本来、宿屋でなく、茶店だった。実際宿屋における「旅籠」としての届を出していなかったことから無許可の宿屋、つまりは「もぐりの旅籠(はたご)」と呼ば […]

AIにできること、できないこと、ビジネス社会を生きていくための4つの力

AIの技術はもはや私たちの生活に入ってきており、中には「なくてはならない」所にまで達したところも存在するほどである。一方でAIが発展することにより、ビジネスそのものが変化するのではないか、仕事が無くなるのでは無いかといった意見も出てきていることがある。 しかしながらAIといっても万能ではない。できることと、できないことが存在する。本書ではそもそもAIとは何か、そしてできること、ビジネスとしての活用 […]

時を壊した彼女 7月7日は7度ある

タイムリープするようなSF本はいくつも存在する。しかし、タイムリープしながらも、起こった事件を解決すると言った一冊である。 舞台はとある高校であるのだが、その高校で起こった謎の爆発死亡事件。しかしタイムリープしながら謎を解き明かそうとしていく中で、新たに死ぬ学生たち。謎が謎を呼び、迷宮入りをするかと思えるような物語であったのだが、証言を聞いていくうちに、解決への道筋が見えくる。 SFとミステリーは […]

ヤンキー村の農業革命

千葉県富里市に掟破りの農業会社がある。その名も「ベジフルファーム」。実はこの会社を設立し、働いている方々は全て元ヤンだというから驚きである。世間から荒くれ者と呼ばれている方々が、農業の世界にカチコミ、もとい殴り込みし、農業を変えようとする方々の姿・仕事が取り上げたのが本書である。 第1章「日本の農業を変えるのは、元ヤンだ!」 元ヤンが農業を変えられる、そして農業に携わることができる理由を6個紹介し […]