本書のタイトルをイメージすると澄み切った空の中で星々が輝いているように思えてしまう。しかし本書で描かれているのは特別列車の名前であり、本書の登場人物たちには縁ある列車である。と救列車には幸福をもたらす人物がおり、それを探し出す物語である。
本書の大きな要素としては「孤独」がある。その孤独から解放するために幸せを探すため、修学旅行の時に乗った特別列車に乗るというものであるのだが、その乗る前から乗っている時の最中で、幸福をもたらす人物との出会い、それを通じて公開しかなかった人生はどのようにやり直していくのかが描かれている。
人は誰しも「孤独」になる。しかしその「孤独」は意図して行っているか、それとも外的要因によってなってしまったのかによって心境は大きく異なる。30代という、人生の中でも中間地点に入ろうとしている時に、どのようにやり直していくか、そして昔懐かしい思い出とこれからがどのように見えてくるのかが見えてくる一冊と言える。
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