女の子にも色々な人がいる。その「色々」の傾向自体は男の子のそれとは大きく異なるが。女の子の中には、同性から見ても「ヤバい」と思われてしまう女の子もいる。本書では、そのようなこの姿を取り上げている。
しかも本書で取り上げている女の子は全て古典、それも日本文学における登場人物である。もっとも「ヤバい」とひとえに言っても様々な種類であるのだが、突然いなくなる、キレる、人間をやめる、相手を殺す、理不尽にハッピーエンドにさせるなど、「ヤバい」のヴァリエーションも豊富である。
あくまで本書は古典を学ぶというような一冊ではなく、むしろ古典の中でも重箱の部分で面白おかしく見るというライトな感覚で読む一冊である。あくまで物語ではなく、登場人物の異常な「ヤバさ」がどこにあるのか、それを面白く知ることができる斬新な一冊である。
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