ママ

ミステリー作品の中には色々なものがあるのだが、本書の著者はミステリー作品の中でもおぞましさを強調して出す、いわゆる「オゾミス」と呼ばれる所で描いている。冒頭でも不幸の理由でシングルマザーで子育てを行い、なおかつ生活も良くならなかった。それでも幸せに生きていた。

しかしその幸せも突如壊されてしまう。謎の男に拉致・監禁され、子供にも会うことができず、なおかつ絶望と恐怖、苦痛を覚えさせられる日々。さらには殺人事件に遭遇するなど、これでもかと言うほどの狂気の日々が母親を待っていた。

子供は生きているのか、と言う問いに答えもせず、そして口を開くと死んだという絶望的な回答ばかりが返ってくる。さらには結末も救いようのない展開が待っており、といったミステリーのなかでこれほど「絶望」しかないような物語があるのかとも思ってしまうような一冊であった。

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