健康長寿は靴で決まる

私たちが普段身につけるものとして衣服はあるのだが、その中でも「靴」は特に外に出歩く際には必要になってくる。しかしその靴についてもオシャレで履くと言う人もいれば、ランニングなどの運動を行う際に履くような人もおり、TPOによって大きく分かれてくる。また靴選びを誤ってしまうと、前の本でも取り上げたのだが、靴擦れや外反母趾など足の面で健康を害してしまうことも少なくない。本書ではそれだけでなく「万病のもと」と言い切るのだが、その理由とは何か、そして健康長寿を引き上げるために、どのような靴を選べば良いのかを紹介しているのが本書である。

第1章「あなたの足は健康ですか?」

よく足裏マッサージや、足つぼ健康法といったものが出てくるのだが、足自体は身体の一部分だからと考えるが、実は足から身体全体に神経や血液が伝わってきており、足の痛みや変形によって身体の衰えが、通常よりも傾向が強くなるのだという。特に足にまつわる所では不健康になる中で「ロコモティブシンドローム(通称:ロコモ)」についても言及している。

第2章「すべては足のアーチの崩れから」

足自体は、歩いたり、動いたりできる中で重要な役割を担っているのが「アーチ」である。―血自体もそれぞれ役割があり、一つでも崩れてしまうと、歩行などにも支障をきたすだけでなく、病気のもとにもなるのだという。

第3章「合わない靴は万病のもと」

よく量販店に行くと、様々な靴が並んでいるのだが、基準としてはデザインと、後は「足長」と呼ばれる、俗に言うところの靴の大きさしか出ていない。しかし適した靴を選ぶ中で足回りの大きさ、さらには足の横幅など、多面的に測っていく必要がある。靴の大きさだけで測るだけで選ぶのはナンセンスで、実際に履いてみたり、さらには足回りや幅などを計測して選ぶと行った、より細かい次元で選ぶことが大切である。叢でもしないと、足腰の痛みはもちろんのこと、精神的にも不調になるもとにもなると言う。

第4章「足にいい靴が見つからない理由」

本章ではここ最近の「靴」にまつわる業界の事情を明かしている。ビジネスとしての靴なのか、もしくは医療としての「靴」なのかと言う議論もあれば、他にも最近売られている靴の傾向まで網羅されている。

第5章「“ぴったりの靴”を探し求めて」

ぴったりの靴を探すのは難しく「痛い靴がラクに歩ける靴になる」でも取り上げたのだが、足の形は日々刻々と変化する。だからでこそ、ぴったりの靴を探し求めることには終わりがなく、ことあるごとに変えていくことが必要になってくる。

靴選びはファッションに限らず、健康の面でも必要なことである。健康長寿といった、活動できる寿命を延ばすためには身体、特に足から見直す必要があるのだが、その一手段として「靴選び」は重要な事であることを本書でもってよくわかる。