子どもが幸せになることば

私は子育てどころか結婚もしたことがないため分からないのだが、子育てが難しいと行ったことを耳にすることがある。もっとも子育て自体は、全て思い通りにうまく行くわけでは無い。もっともうまく行くことをやってもうまく行かず、ふとしたことをやってみるとうまく行くと行ったことが往々にしてあるが、たいがいは前者であることが多い。

しかし子育ては子どもがしっかりと、なおかつ幸せに育てるために重要なことであるが、その悩みに対して、どのような言葉を投げかけたら良いのか、本書はそのことについて取り上げている。

第1章「0~3歳 子どもが世界と出会う時期」

生まれて、育ち始めた時は、物心をつくまでにどう育てたら良いか、悩む方も多いかもしれない。特に注射に怖がったり、急かしてきたり、言うこと聞かなかったり、そのフレーズを見て、ふと思うと自分自身の子どもの頃もけっこう言うこと聞かなかった事を思い出してしまう。

私事はさておき、言いがちな言葉があるのだが、言いがちな言葉ではかえって逆効果になる。一方で言い換えを行う事により、子どもの受け取り方も変わってくることがよくわかる。

第2章「3~5歳 「その子らしさ」が出てくる時期」

やがて物心が付くようになり、幼稚園・保育園に通い出すと行った時期に入る。その時には自我が芽生えるようになり、好き嫌いや好奇心などが出てくるようになる。その中で叱るなど、「躾」を身につけさせることもまた必要になってくるのだが、どのようにして子どもが信じるように伝えていくかが大切になってくる。

第3章「6~8歳 学校生活が始まる時期」

小学校に入学すると、「学校」と言う場所で学ぶようになってくるのだが、学校生活の中で楽しいこと、苦しいことなどがどうしても出てくるようになる。その「苦しい」、あるいは楽しみにしていることがあったときに、どのように伝えていくか、どう成長させていくか、伝え方一つで子どもの気づきや成長も変わってくる。

第4章「9~12歳 思春期が始まる時期」

ドンドンと年齢が上がるにつれて、人間関係・人生・学校・勉強などありとあらゆる「悩み」が出てき始める。さらには「反抗期」と呼ばれる様な親に対して逆らうようなコトも往々にしてある。特にそういった時期になると接し方によって、今後の人生を大きく変えてしまう要因になることは間違いない。そのためよくあるシチュエーションにて良くある接し方・言葉に対して、こういった方が楽しく、なおかつ信じてくれるといったものを多数紹介している。

第5章「13歳以上 親子の別れが始まる時期」

中学生になってくると、いよいよ大人になる準備が始まる。自主的に活動をするようになり、中にはリーダーとして動かすといった人もいる。その中で親子でべったりいると言う関係が崩れていくのもちょうどこの時期である。その時期にだからでこそある悩みや出来事に対してどのように接したら良いかを紹介している。

大人のところでもたった一言で救われたり、背中を押してくれたり、さらには成功へ進めてくれたりすることが往々にしてある。それは子どもでも同じ事である。その言葉を伝えるのはたいがい大人たちであるのだが、その大人たちがどのように言葉を変え、伝えていくか、そこにかかっていることを知らしめる一冊と言える。