社長の成功習慣 経営者になる人に知っておいてほしい50のこと

「習慣」を変えたり、つくったりすることは成功に導くに際して重要な位置づけとして存在する。その中でも成功に導くための習慣づくりは、立場によっても異なる。本書は会社の社長などの、経営者がどのようにして成功に導くか、その習慣作りを伝授している。

第1部「「経営という仕事」の能力を高める方法」

第1章「「方向づけ」が8割――何をやるか、やめるかの能力を高める」

経営の仕事は、部下として働いているものとは異なり、自分の会社の成長、さらには競合他社や業界などを見据えていくことが必要になってくる。そのための時代の左記を読む力や、他者との違い、さらには社長自身の心構えなどやるべきこと、やめるべきことがたくさんある。

第2章「リソースを最大限に活かす―「資源の最適配分」と「人を動かす」能力を高める」

会社には人・ものを含めた様々な「資源」が存在する。その資源をどのようにして活かすか、リーダーである経営者自身が知り、そして適材適所で使っていくことが必要になってくる。さらには従業員に対してどのように接していくべきか、さらには仕事に対して、部下に対しての伝え方なども成功に導くための方法が本章にて取り上げている。

第2部「経営者のキャリア形成、ふだんの行動、生き方」

第3章「これからの経営者のキャリアのつくり方――経営者として成功するためのキャリア形成」

「会社は社会の公器である」と言う言葉は会社に関して、あるいは経営に関しての本で幾度も取り上げられている。決して社長個人のものではない。もちろん社長の役職も次代次代へと変わっていくことがある。そのためにこれからの経営者として何を身につけさせたら良いのか、キャリアづくりをさせていけば良いのか、あるいはこれから経営者になる方々に対してどのような道を進めば良いのかを示している。

第4章「経営者になる人の必修科目――何を学ばなければならないか」

経営者として身につけるべきことはたくさんあるのだが、その中でも本章では経済や人間観、数学(統計学も含む)、財務諸表、大局観などを中心に取り上げている。

第5章「経営力を高める5つの考え方と行動――習慣になるまでやり続ける」

「経営力」は様々な力を総合してのことである。本章では「習慣力」「反省力」「行動力」「思考力」などが挙げられる。

経営者になっている方々、あるいはこれから経営者になる方々として何を身につけたら良いのか、もちろん会社や業界の事情によって大差はあるのだが、「基礎」と呼ばれる力はけっこう共通しており、その「基礎」の部分が本書にて明かしている。自分自身の持っている力・習慣を本書に照らし合わせて、何が足りないのか、何を身につけたら良いのかを指し示す一冊と言える。