自分自身、運動としてウォーキングを行うのだが、実際にすればするほど、足や腰などの負担がどうしても出てくる。特に年を取ってくると、それらの負担は大きく実感し、なおかつそのことにより、普段の仕事でも支障が出てくるようなことにもなりかねない。
本書は元々スポーツメーカーであるのだが、そのノウハウを活かしてライフスタイルにあった靴の開発、特にウォーキングの研究を行い、最新のウォーキングシューズ開発研究に携わっていた中で見つけた究極の歩き方を伝授している。
第1章「50歳を過ぎると、足形はこう変わる」
以前に靴選びの本でも取り上げてきたのだが、足の形は人それぞれであり、なおかつ生活習慣によって日々刻々と変わっていく。例えばぴったりの靴を購入していざ履いたところで、数日~数週間経つと合わなくなるといったことも往々にしてある。また、足の悩みについては外反母趾や偏平足などの悩みも尽きないのも日本人独特の特徴としてある。
第2章「50歳を過ぎると、歩き方はこう変わる」
こちらもかつて取り上げた「ロコモティブ・シンドローム(通称:ロコモ症候群)」は、加齢・生活習慣によって運動機能が低下する症状であるが、ウォーキングとなると、立ったり、歩いたりするなどを行う事なので、加齢とともに、姿勢や歩き方の変化が出てきてしまう。その「変化」の傾向は人それぞれであるのだが、実際の実験データをもとにした傾向を取り上げている。
第3章「ファストウォーキングのすすめ」
簡単に言えば「早歩き」である。もっともどれくらいのスピードかというと、よくあるウォーキングでは5km/hであるが、本章で提示しているのは7km/hである。実際には歩くのだが、よくあるウォーキングよりも足の負担は強くあり、歩き続けると息が上がってしまうほどである。またウォーキングを行う時間、さらにはどのような負担やエネルギー消費となるのかについても、本章にて細かく言及されている。
第4章「ウォーキングシューズの秘密」
よく店に行くと、ウォーキングシューズがある。そのウォーキングシューズは本当の意味でウォーキングを行うためにつくられている。ではどのような秘密があるのか、そこには「種類」に大きなカギを握っている。
第5章「足の変形を靴で止める」
元々足が変形することは細かい面で見ると致し方ないことになるが、防止できるところもあるにはある。それは靴選びでも足の変形を止める要因にもなるという。ではどのような靴が変形を止めるのか、そのことについて取り上げている。
第6章「若く見られる歩き方」
身体も含め、足の変化は環境によって変わってくる。長い目で見てみると、日本人の足自体も時代と生活の変化と共に変わったという。また実際にアンチエイジングな歩き方、若く見られるための歩き方もあり、その方法についても取り上げている。
人間の習慣の中で重要な要素となる「歩行」であるが、歩行の仕方によって筋肉・骨盤など身体的な影響、とりわけ足の変化が大きく影響をしてくる。アシックスはスポーツシューズを多く開発しているのだが、ウォーキングシューズも例外なく多く開発を行っているその開発を行っていく中のノウハウにて、様々な実験を繰り返してできたデータがあり、そのデータの集積が本書にて表れている。
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