がんになった私がした30の実験

サンライズパブリッシング様より献本御礼。

もともと「がん」は病気の中でも「生活習慣病」と呼ばれることもあれば、遺伝的な病として呼ばれる事もある。発生源に関する研究は進んでおり、多くは前者にある「生活習慣」に起因しているケースが多くある。

いざがんにかかってしまうと、心当たりのある部分もあれば、絶望的な感情に陥ると言うようなケースも少なくない。そこで本書である。本書は自らがんになってしまった時の状況から治療・入院・生活面で、自らをモルモットとして実験を行い、もし読まれている方々ががんにかかってしまった場合、どうしたら良いのかの指針を与えている一冊である。

第1章「がんの兆候から発覚まで」

ここ最近では人間ドックなどでも「がん」にまつわる検査が行われるようになり、がんの早期発見に役立てられている。しかし生活習慣は日常的に見直すことが大事である一方で、無意識に生活習慣を続けることによって、突然がんと診断されるようなこともある。そのがんが発覚するまでの兆候もあるのだが、著者はある身体の不調を感じるように成ってから、がんになってしまったという。

第2章「がん治療での実験」

ここ最近ではがんに関しての治療法が確立しているのだが、がんの種類によってはどちらかというと難病と言われるほど、治療が難しい部分も少なくない。また治療法にしても投薬での療法や、放射線療法といった治療法が存在する。それぞれの治療法を試した結果、どうなったのかも克明に綴っている。

第3章「入院中の実験」

入院は検査や治療を行うため、日程的には大きく異なってくる。その入院生活をどのようにして「実験」してきたかを取り上げているが、中には奇想天外なものまである。

第4章「生活面での実験」

がんの治療も大事なのだが、「がんと付き合う」と言うこともまた大切になってくる。そのためがんになったときにどのように付き合っていくか、生活面で色々な「実験」を行っている。特にマインドや鍛え方の面が興味深い。

第5章「がんになってしまった君へ」

もしもあなたが、がんになってしまったらどうしたら良いか、そのことについて自らの検地でもってエールを送っている。

がんは直すことが一番である。しかしながら「病気」ではなく「身体への警告」ととらえて、多くの実験を経てこれからがんにかかるかもしれない方々に向けてメッセージを送り続けている。その姿が本書にある。