シリーズ「追憶~3.11、あれから10年~」―第1日「2011年3月11日 金曜日 午後2時46分」

今日3月11日で東日本大震災からちょうど10年を迎えます。今日から一週間に分けてこの3.11である「東日本大震災」のことについて語っていこうと思います。

思ってみればあれから10年は本当の意味で「あっという間」でした。もっとも震災の当日は東北地方を中心とした大きな地震でしたが、当時私が仕事をしていた東京でも、最大で震度5強と大きな地震でした。しかもその後には何度も大きな余震が相次ぎ、大きな揺れが起こる度に「地球の終わりだ」と本気で思いました。

大きな地震が発生し、私の思っていた日常とはかけ離れた「日常」がやってきました。

実際に大きな地震のあった翌日からは余震の恐怖もあり、なかなか寝付けなかったことを覚えています。また当時は東京で仕事をしていたことから「帰宅難民」も体験しました。幸い、日が変わった直後に帰途につくことができ、自宅もほとんど被害がなかったことが「奇跡」と言う言葉しか考えられませんでした。

翌日からは書評を行おうと考えていたのですが、このような事情もあり、書評をUPするような雰囲気ではないと判断し、12日と13日は書評をお休みしました。この間、震災に関しての情報をいくつか提供しました。その時は、

「今、私ができること」

そのことだけを考え続けた毎日でした。実際に先の2日間で、最初に情報提供を行ったことはこのことを意識したものでした。

その後書評を再開することとなりましたが、東日本大震災に関しての本をいつしか漁るようになっていきました。

初めて震災に関しての本を取り上げたのは同年5月の時、「YELL!(エール!) 東日本大震災チャリティーブック」でした。

震災、原発事故…と爪痕が日に日に大きくなりつつあるとき、「頑張れ」と言う言葉が言えず、どのように接したら良いのかわからない、そのような時に出会った本です。(記事リンク先でも書いてある通り、献本ですが)

それからというもの、通常の書評の中で東日本大震災を取り上げ始めて行きました。

明日は今まで東日本大震災関連のものを取り上げてきた書評を通して、在りし日の東日本大震災の想いを取り上げていこうかと思います。