「ほのお」や「ほむら」といった言葉がある。漢字に直すと「炎」にもなり、「焰」にもなるが、その違いとは何か。それは、
「火」より激しいとされる「焔」は、「炎」より激しく燃えているものを指しています。Tap-biz「焔の意味・使い方3・類語4・英語訳5・各分野でみる「焔」」より抜粋
とある。「炎」は赤く燃えていることに対し、「焔」はガスコンロで火を出したときと同じ青く燃えていることを指しているという。実はこの炎の色自体温度の高さによって変化する。
色温度は赤色が最も低く約1500度、黄色は約3500度、白は約6500度、青は約10000度〜と変化していきます。JMC「第6回「炎の色」 ジャパンものづくりカルタ」より抜粋
余談が長くなってしまったが、本書では短編集であるが、祈りや喜怒哀楽、希望と言ったそれぞれの感情があたかも「焔」の如く燃え盛るさまを描いている。人生の中で焔の如く燃えさかるような生きざまを持ったことはあるのだろうか、そして夢も希望も失われた世界の中で燃え盛れるようなものがあるのかという問いを投げかけられた一冊であった。
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